今オフFAマー君のヤ軍姿はこれで見納め? 地区Sで5失点敗戦投手となった田中将大は米メディア質問に「全くない」
メジャーリーグ、ア・リーグ地区シリーズ第3戦のレイズ対ヤンキースが7日(日本時間8日)、サンディエゴのペトコパークで無観客で行われ、ヤンキース先発の田中将大(31)と「DH・5番」で出場したレイズの筒香嘉智(28)との日本人対決が実現した。2度の対戦は田中が無安打に抑えたが、5回途中で5失点KOされ、ヤンキースは4-8で敗れた。レイズの2勝1敗となり、リーグ優勝シリーズ進出に王手をかけた。 日本人対決には勝ったが先発の役目は果たせなかった。マー君vs筒香の最初の打席は2回の先頭打者。外角低めに動かした変化球に筒香を泳がせた。センターフライ。第2打席は3回二死二塁のレイズの得点機だったが、外角高めを意識させカウントを作ると最後は低めへのスライダー。筒香はポーンと打ち上げファーストファウルフライに終わった。ポストシーズンでの日本人対決は、2008年10月19日のア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦でのレッドソックスの岡島秀樹とレイズの岩村明憲が対戦して以来、12年ぶりだったが、マー君にとってトータルの投球はホロ苦いものになった。 2回に先制を許し、同点となった4回無死一、二塁から8番のケビン・キアマイアーに勝ち越しの3ランを浴びた。5回に先頭のランディ・アロザレナに被弾したところで降板。結局、4回3分の0を投げ2本塁打を含む8安打5失点で負け投手になった。 ニューヨークの地元メディアは、ヤンキースの田中として、「これが最後の投球となる」というFAとなるオフの動向も含め厳しい論調で報道をした。 ニューヨークポスト紙は、「田中のヤンキースでのキャリアは、最も残酷な形で終わりとなったかもしれない」との見出しで報じた。 「田中は彼のトレードマークである“オクトーバーマジック“で流れを変えることができなかった。皮肉にも残酷な形で、ヤンキースのシーズンが終わることによってやってくる、より大きな問題に自分自身の身を置くことになった」と伝えた。 さらに「何という失敗だろう。何と悲しいヤンキースでのキャリアの終わらせ方だろう」と、7年契約最後の登板となる可能性があることを示唆した。 試合後、田中は米メディアから「これがヤンキース最後の登板となると考えたか?」と質問されたようで、同紙は、田中が通訳を通じて答えた「(それが頭をよぎることは)全くなかった。今もなおない」というコメントを掲載した。