「ジャッポーネ感動した、名勝負だ!」日本女子バレー銀メダルをイタリア実況アナ絶賛「一番驚かされたのは古賀紗理那や石川真佑ではなく…」
バレーボールネーションズリーグ(以下、VNL)女子大会を制したのは、日本と同じく今大会でパリ五輪の出場権を獲得したイタリアだった。タイ・バンコクで行われたファイナルラウンド決勝に同大会で初の決勝進出となった日本を3-1で退け、2年ぶり2回目の優勝を果たしている。 【貴重写真】「ジャッポーネ最高だ!」イタリア人も感動の銀メダル…「めっちゃ若っ!」17歳の古賀、黒後先輩とニコニコ高1の石川真佑、“成績オール5”関菜々巳、“天才少女”宮部藍梨もキュート…〈女子バレー秘蔵写真&VNL激闘フォト全部見る〉 熱戦を制した直後、表彰式で語ったイタリア主将アンナ・ダネージの言葉に日本への率直な評価が込められていた。 「日本は戦うチームでした。この決勝でもグッドゲームをしたと思います。私たちは彼女たちが速いプレーを仕掛けてくるとわかっていたので、ブロックを軸にした守備を機能させることが重要でした。(銀メダルを獲得した)日本におめでとうと言いたい。彼女たちには何かスペシャルなものがあると思います」
イタリアを驚かせた日本のスピード
新女王となったイタリアは大会MVPとベストオポジット賞を獲得したエース、パオラ・エゴヌを柱とする攻撃とブロックワークが噛み合った。試合翌日の現地紙は内容で圧倒した第1、2セットのスコアから「ほぼ完全にゲームを支配した」という自国称賛の試合評が大勢を占めたが、だからといって対戦した日本の実力がスポイルされたわけではない。 印象深いのは、バレー報道に定評のある現地紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が用いた「ジャッポーネ(日本)は成層圏のチーム」という表現だ。成層圏とは“手が届かないような、途轍もなく高いレベルにある”という喩えで使われる。 「事実上フィジカルのサイズで劣る日本は守備の完成度とプレーのスピードにチーム戦術の重点を置く。2021年の東京五輪以前から続けてきたチームの強化は、昨季セリエAのフィレンツェでプレーしたマユ・イシカワに代表されるように選手たちの海外移籍によって加速している」(同紙) 大会を生中継配信したDAZNイタリアも、期間を通して驚異的な粘り腰を見せ続けた日本を「あらゆる攻撃をはね返す難攻不落の壁。感動的ですらある」と評した。戦いぶり自体が衝撃的だった。 とりわけ、関係者から「大会のベストゲーム」と絶賛されたのはイタリアとの決勝前日に行われた準決勝だった。2時間を超える激闘の末、3-2で世界1位のブラジルを破った。 ベスト4に残った時点で日本は大会のサプライズチームとして高評価を得ていたが、予選プールから数えて今大会13連勝という勝負巧者ぶりや過去の対戦成績から海外での下馬評は完全にブラジル優勢だったといっていい。だが、日本は拾ってつないで打ち崩し、最後には勝敗予想を覆した。
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