今オフFAマー君のヤ軍姿はこれで見納め? 地区Sで5失点敗戦投手となった田中将大は米メディア質問に「全くない」
一方で同紙は「実際にそうなるだろうとは思わない」と、残留の可能性があることも書き添えた。 「田中は7年1億5500万ドル(約164億円)の契約を終えるが、J.A.ハップと、ジェームズ・パクストンもフリーエージェントとなる。ヤンキースは田中を見限るべきではない」と主張した。 現在、計算の立つ先発陣はゲリット・コール一人。一挙に3人もローテー投手がいなくなるような交渉をヤンキースはしないだろうという予想だ。 「現在の平均となる1年2214万ドル(約23億円)からの相当な減額で田中と1年契約を結ぶことが理にかなっている。ヤンキースは、新型コロナウイルスによって収益面で打撃を受けた、2020年に続き、2021年も収益の問題に取り組まねばならない。だが(田中は)ヤンキースに残留したいとの願望を明かしていた。(田中の去就問題は)すぐに大きな話題となるだろう。田中の予想外の不甲斐ない10月の(レイズ戦5失点の)投球で、すぐにそうなる(シーズン終了の)可能性がある」と、田中が残留を希望していることを含めて皮肉を込めて報じた。 3勝先勝の地区シリーズでヤンキースは1勝2敗と王手をかけられた。第4戦で“逆王手“をかけることができなければシーズンは終了。一気にヤンキースはストーブリーグに突入することになる。 またニューズデイ紙も「この試合が、田中のヤンキース最後の登板になるのなら、ドカン、ドカンという(2本塁打の)音と共に(チームを)去ることになる」と報じた。「田中はレイズの強打に負かされてしまった。4回にキアマイヤーの3ラン。この夜の最後の投球は5回のアロザレナの先頭打者本塁打になった。田中はシーズン後にFAになる。これが田中がヤンキースのユニフォームを着て登板する最後の投球だったかもしれない」と伝えた。 同紙は、「田中はヤンキースの7シーズンでポストシーズンの正念場に勝負強い選手として実績を積み重ねてきた。だが、この試合で5失点を許したことで、その名声に傷がついた。ワイルドカードシリーズの第2戦で見せたひどい投球内容(4回6失点)と合わせて、これまでポストシーズン8度の先発で1.76だった防御率は、3.33となった。またポストシーズンでの成績は5勝4敗に下がった」と手厳しかった。 ヤンキースのアーロン・ブーン監督の「彼らはいくつかのミスを生かした。田中は、今夜いくつか良い投球をしたが、4回のキアマイヤーの3点本塁打を浴び、ひとつ大きなミスを犯し、アロザレナに対してもそうだった。マサが登板する際には、良い投球をして、我々に勝つチャンスをもたらすことを常に期待している。今日は相手が彼のボールにいくつかのビッグスイングをしてきた」というコメントを紹介した。 そして、田中の試合後の「悔しさしかない。自分の状態は、前回登板より良かったし、しっかりと調子を上げてこられていた。それだけに結果が出なくて、なおさら悔しい」とのコメントをもつけ加えた。 ポストシーズンでの登板で評価を落としてしまったことが、今オフのFA市場での評価と、ヤンキース残留問題に大きな影響を及ぼしてしまうのかもしれない。