あこがれの街「吉祥寺」で「約3kmウォーキング」 歴史と自然「アウトドアスポット」めぐり!
■吉祥寺のウォーキングスポット「井の頭恩賜公園」内に佇む井の頭弁財天
それでは、さっそく散歩に出かけよう。まずは吉祥寺駅南口、別名「公園口」から吉祥寺のシンボルでもある都立「井の頭恩賜公園」へ。週末だけでなく平日もウォーキングをする人や、自然の中でのんびりする人たちで公園はにぎわっている。緑の中をジョギングをする人も多く、四季折々の美しい景色や、池で泳ぐ鳥を眺めながらゆっくり歩く時間は格別だ。 公園の中にあるのが「井の頭弁財天」という寺院だ。歴史は古く、関東源氏の祖である源経基(みなもとのつねもと)が平安時代の789年、弁財天像をこの地に安置し、その後源頼朝が1197年に宮社を建立したのが始まりとされている。 ここに祀られている弁財天は元はインドのヒンドゥー教の女神で、日本伝来後に仏教の神様として水神、音楽・芸能の守護神として街を見守ってきた。江戸時代の町人にも厚く信仰され、徳川家康も何度か訪れたのだそう。そんな由緒ある井の頭弁財天には綺麗な漆塗りの社殿が立っており、太鼓橋を渡って参拝する。 井の頭弁財天は立派な本堂だけでなく、境内に小さな社も建てられているのでこちらにもお参りしておこう。本堂の裏手には、霊水で小銭を洗うことで金運アップや商売繁盛のご利益がある「銭洗い弁財天」がある。銭洗い弁財天は鎌倉で有名だが、都心から近い吉祥寺でもそのご利益にあやかることができる。 井の頭恩賜公園にある池は、現在ではボートで自然を楽しめるデートスポットにもなっているが、実は徳川3代将軍の家光公にちなんで名付けられたとされる。家光公が鹿狩りに池を訪れた際、池の水を江戸の街の上水の頭(上水に使う水の水源地)としたことで「井の頭」と命名されたと言われているのだ。鳥が飛び交い、静かに波打つ池のまわりをゆっくりと歩きながら、平安から江戸、そして令和にかけて流れた歴史へ思いを馳せるのもロマンがあってよいだろう。 【アクセス】 JR・京王井の頭線 吉祥寺駅南口より徒歩約5分(駐車場なし) 【開門時間】 午前7:00~午後4:00