予選で失敗したルクレール、挽回し5位「昨日はタイヤに怒っていたが、冷静に考えれば責任は自分にあった」フェラーリ
2024年F1シンガポールGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは5位、カルロス・サインツは7位という結果だった。 【写真】2024年F1第18戦シンガポールGP 角田裕毅(RB)を追うカルロス・サインツ(フェラーリ) 予選Q3ラップをトラックリミット違反で取り消されたルクレールは、決勝を9番グリッドからスタート。1周目にひとつ順位を上げ、ミディアムタイヤで長いスティントを走り、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の後ろを走り続けた後、36周目にハードに交換。上位勢よりフレッシュなタイヤを活用して、アロンソ、サインツ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜いて、4番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)のすぐ後ろまで来たが、抜くにはいたらず、5位でフィニッシュした。 サインツは10番グリッドから、ミディアムタイヤでのスタートで、1周目に12番手まで後退、角田裕毅(RB)の後ろを走り、オーバーテイクできないまま、13周目という早い段階でピットストップ。ハードタイヤで非常に長いスティントを走ることになり、チームメイトに抜かれて7位という結果になった。 ■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) 決勝=5位(62周/62周) 9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード 今日はポテンシャルを最大限に発揮し、レースをとてもうまく実行したと思う。最初のスティントをとても長く取り、自分より遅いマシンの後ろで走り続けなければならず、忍耐力が必要だった。2回目のスティントでは状況は改善し、クリーンエアのなか、とても良いペースで走ることができた。 かなりプッシュして走り、レース終盤、ジョージを追い抜こうとした時に、リヤタイヤがすでにベストの状態ではなく、ポジションを上げることができなかった。それでも僕たちはいい仕事をしたと思う。 全体的に僕たちにとってすごく満足といえる週末ではなかったけれど、チームとして状況を好転させて、5位でフィニッシュできたことを誇りに思っていいだろう。 (レース後にメディアに対して語り)複雑な気持ちだ。今日は本当に良い仕事をしたし、これ以上良くできる点はないと思う。セカンドスティントで力強い走りをして5位に入れたので、よかった。それでも残念な週末だった。 昨日は、予選でタイヤがウインドウ内に入っていなかったことに腹を立てていたが、振り返ってみると、予選ではよくあることだ。一番の問題は、僕がターン1でロックアップしてワイドになり、トラックリミット違反を犯し、ひどいラップにしてしまったことだった。だから、責められるべきなのは、僕自身だったのだと思う。 今日だけをみれば、僕たちは本当に本当に良い仕事をしたと感じているけれど、週末全体では、昨日のミスの代償を払うことになった。 ■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ) 決勝=7位(62周/62周) 10番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード チャレンジングなレースだった。かなり早い段階でピットインするというリスクを冒し、最後までやり遂げて、ポジションを上げた。ペースはまずまずだったし、コース上で何度か良いオーバーテイクを楽しむこともできた。今日はダメージを最小限に抑えることを目的としていた。でもやはりシンガポールを離れる今、失望感がある。 これから少しインターバルがあるから、リセットして、シーズン終盤のレースにさらに強くなって戻ってきたい。これから獲得できるポイントはまだたくさんある。すべての週末を最大限に活用しなければならない。 [オートスポーツweb 2024年09月23日]