ジラール・ペルゴと日本の「固い絆の証」 エンジン時計委員、柴田充イチオシ 藍色のジラール・ペルゴ ロレアート
ジャパンブルーを採用した日本限定モデル!
エンジン時計委員が、いま、腕元を彩りたい洒脱な1本をセレクト! 最新の腕時計でもトレンドはカラーダイアル。いま最も注目を集めているのは、微妙な色彩のいわゆるニュアンス・カラーだ。今回は日本の伝統的な「藍色」を表現したジラール・ペルゴ ロレアートを紹介する。 【写真7枚】高度な職人技を要する高温焼成のグランフー・エナメルによって日本の伝統的な「藍色」を表現したサンレイ模様ギヨシェ仕上げのダイアルとは? ◆エンジン時計委員、柴田充のイチオシはこれ! ◆ジラール・ペルゴ ロレアート 藍色 ジャパンリミテッドエディション 2024年はスイスと日本の国交樹立160周年。幕末期から長きにわたって日本との絆を育んできたジラール・ペルゴが、これを称えて「ロレアート」の限定モデルを発表。スポーティでエレガントなデザインを引き立てるのは、高度な職人技を要する高温焼成のグランフー・エナメルによって日本の伝統的な「藍色」を表現したサンレイ模様ギヨシェ仕上げのダイアルだ。自動巻き。チタン、ケース直径42mm、100m防水。100本限定。258万5000円。 ◆エナメル独特の艶と深い藍が呼応する 1874年に来日した英国の化学者ロバート・ウィリアム・アトキンソンは、各地を視察するなか至る所で見かけるある色に魅了された。“ジャパンブルー”と名付けた藍色だ。これに先駆け、ジラール・ペルゴを携えて日本に初めてスイス時計をもたらしたフランソワ・ペルゴも同様にその色の虜になり、質素ではあっても凛とした風情にスイス時計普及の大志を重ねたのかも知れない。両国の国交樹立160周年を記念したジラール・ペルゴの日本限定モデルは、そのジャパンブルーを採用する。20回以上の色出しを重ね、サンレイのギヨシェとグランフー・エナメルを組み合わせたフランケ装飾だ。エナメル独特の艶と深い藍が呼応する、まさに粋な色である。日本でその生涯を閉じたフランソワはいまも横浜の外国人墓地に眠り、命日には毎年多くのファンが墓参し花を手向ける。この時計はそんな固い絆の証でもあるのだ。 文=柴田充 (ENGINE2024年11月号)
ENGINE編集部
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