貯金元手に早期退職…悠々自適なライフスタイル「ファイア」日本でも注目 覚悟も必要
一見、会社に縛られない誰もがうらやむような自由奔放のファイア生活だが、相当な覚悟が求められる。ファイアした大阪市内の男性(40)は指摘する。
「上司が嫌い、仕事がつらいという『逃げ』のファイアは失敗しがちだ。『毎日が夏休み』の生活は必ず半年や1年で飽きる。だから、ファイア後に自分はどう生きたいか、自分にとっての幸せは何か。それを定義しなければ、ファイア生活は成り立たない。決してお金がたくさんあることと、幸福とは比例しない」
藤井さんは、ファイア後に再び会社組織に戻る動きについて、「報酬以外にも多くの人と協力したり、社会とのつながりを感じたりする『働く』という意味を改めて感じた人が戻っているのではないか」と分析する。(植木裕香子)