【MLB】 カブスが便利屋ブルハンを獲得 マーリンズに大砲候補マービスを放出 元有望株同士のトレード
日本時間12月30日、マーリンズが一塁手マット・マービスを獲得し、対価として内野手ビダル・ブルハンをカブスに放出したと「ESPN」のジェフ・パッサン記者らが報じた。マーリンズは手薄な一塁手候補を、カブスは俊足のユーティリティを獲得することとなった。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 26歳のマービスは強打の有望株として知られる存在だった。2022年はA+からAAAまで昇格し、137試合で36本塁打、打率.309、OPS.984の成績を残しブレイク。続く2023年はAAAで100試合に出場し、22本塁打、OPS.932と再び好成績を残した。ただ、MLBレベルではその猛打は発揮できず。2023、2024年とMLBで36試合に出場し、本塁打わずか3、打率.155、OPS.481と苦しんだ。今季もAAAの81試合でOPS.762、MLBの3試合でOPS.302という成績だった。 26歳のブルハンもかつての有望株。2020年から2022年まで「MLBパイプライン」のTop100プロスペクトに選出され、特に俊足を高く評価されていた。しかし、2021年にデビューしてからは好成績を残せず。昨オフにマーリンズへトレードとなると、今季はバッテリー以外の7ポジションを守るユーティリティとして活路を見出し、今季は102試合、2本塁打、5盗塁、OPS.622という成績だった。しかし、シーズン終了後にDFAを宣告され、40人枠を外れていた。 マーリンズは現状、一塁/DHの層が手薄。現時点では開幕DHがMLB未経験の有望株デイビソン・デロスサントスになると見られており、ベテランの補強も噂されていた。デプスとしてマービスを獲得し、スプリングトレーニングの競争を刺激する狙いもあるだろう。 一方、カブスも内野の控えが手薄。ブルハン以外では、今季50試合でOPS.470のマイルズ・マストロボーニ、ルール5ドラフトで獲得したAAA未経験のゲージ・ワークマン、今季11試合でOPS.226のルイス・バスケスしか控え選手候補がいないという状況だった。来季は三塁の定位置にMLB未経験の有望株マット・ショウが入ると見られるため、内野のデプスを厚くしておくことの意義は大きい。今後の補強の可能性もあるが、ひとまずDFAされていたブルハンに白羽の矢を立てた形だ。