どうなる? 「打者」大谷翔平の2025年 番記者が占う成績リアル予想、昨季を上回るのは…
ドジャース・大谷翔平投手(30)は、25年にドジャース移籍2年目となるメジャー8年目のシーズンを迎える。今季最も注目されるのは、2年ぶりの投手&二刀流復帰。MLB担当の安藤宏太記者が、今季の打者成績を占う。 【写真】「〒017―0017 大谷デコピン」大谷翔平の“年賀状”が粋! 24年は歴史の残る活躍を見せた。23年9月に右肘手術を受けた影響で打者専念のシーズンとなったが、メジャー史上初となる「50―50」(50本塁打&50盗塁)を達成し、54本塁打と130打点で2冠にも輝いた。打率3割1分と59盗塁もリーグ2位で最終戦まで3冠王も争った。打者として“キャリアハイ”と言える活躍を見せただけでなく、メジャー7年目で初めてポストシーズンに出場すると、ワールドチャンピオンにも上り詰めた。大谷自身が「いろんなことを経験できたシーズンだったなと思います」と振り返ったように、新天地で次々に新たな景色を見た1年だった。 今年7月には31歳となる。一般的に、野球選手としてはピークとも言える年代だ。これまでも周囲の期待を上回るような成長を続け、誰も予想できなかった結果を残してきたが、さすがに投手としてもプレーする今季は、打者として昨季を上回る数字を残すことは難しいと言える。 二刀流復活で最も影響が出そうなのが盗塁数だ。昨季は59盗塁で、自己最多だった21年の26盗塁を大きく上回った。23年からはベースが巨大化され、けん制の回数が制限されるなど、走者有利のルール改正があったことも大谷の盗塁激増を後押しした。さらに、7月以降は77戦43盗塁で、162試合に換算すると90・5個ペース。だが、投手に復帰することで、昨季のように盗塁を狙う機会が制限される可能性があり、相手投手の癖などを研究する時間も減る。さらにプレーオフ中には盗塁時に左肩を脱臼して、その後に手術。再発防止の観点なども踏まえ、少なからず影響はあるだろう。21年を上回る30盗塁までいけば十分といえるだろう。 打率は23年から3割4厘、3割1分と、2年連続で3割超え。対応力は年々アップしており、今季も3割超えの可能性は高い。本塁打数は21年から46、34、44、54本で2年連続本塁打王。3年連続キングへの期待もかかるが、2年連続50発はさすがにハードルが高い。2年連続50発以上は2001、02年のA・ロドリゲス(当時レンジャーズ)が最後。当然マークは厳しくなり、40本超えが現実的な目標か。昨季初めて打点王になった打点は、今季は開幕から1番打者に定着する可能性があり、こちらもやや減ることが予想される。 やや控えめな予想としたが、昨季の「50発&59盗塁」が前人未到の記録だったことを忘れてはならない。投手に復帰すれば、休養をとらせる意味からも、今季3試合だった欠場も増えることは間違いない。150試合、45本塁打、100打点、打率3割1分、30盗塁と予想する。ただ、毎年のように想像を上回り続けるのが大谷翔平という男。今年も度肝を抜く活躍で、予想は外れてしまうのだろうか…。
報知新聞社