かぼちゃの栄養がすごい! 驚きの健康効果と簡単レシピを紹介
かぼちゃの健康効果
・抗酸化物質で病気と闘うのに役立つ 健康増進に役立つ抗酸化物質、ポリフェノール、カロテノイド(体内でビタミンAに変換されるベータカロテンを含む)が豊富なかぼちゃ。抗酸化物質は、糖尿病、がん、心血管疾患などのさまざまな慢性疾患につながる酸化ストレス(体内のフリーラジカルと抗酸化物質のアンバランス)を軽減する効果が期待できる。研究では、酸化ストレスが神経変性疾患と関連していることが示されており、十分な抗酸化物質値がこれらの疾患の進行を遅らせたり抑えたりするのに役立つ可能性を提示している。さらに、かぼちゃに含まれるカロテノイド、ビタミンC、ビタミンEの組み合わせは、健康全般の保護作用を持ち、炎症抑制につながることが期待できる。 ・免疫力を高める可能性がある ビタミンA、C、Eを豊富に含むかぼちゃは、とくに寒い季節を迎えるにあたり、免疫力のサポートに適している。ビタミンAは、感染に対する体の防御に重要な皮膚や粘膜の健康維持を助けるいっぽうで、ビタミンCは、病気に対する体の反応を助ける白血球の生成をサポートする。さらに、『フード・プロダクション、プロセッシング・アンド・ニュートリション』誌のレビューは、かぼちゃがオメガ3脂肪酸、亜鉛、セレンなど、免疫をサポートする幅広い栄養素を含むことを強調している。セレンは、(免疫反応に不可欠な)T細胞の発達と機能を支え、ナチュラルキラー細胞の活性を高めることで、自然免疫系と適応免疫系の両方をサポートする。これらの栄養素が一体となって体の防御力を高めるため、季節の変わり目にかぼちゃを食事に取り入れると効果が期待できる。 ・定期的なお通じを助ける 『エブリシング・DASHダイエット・ミール・プレップ・クックブック』の著者で登録栄養士のカーマン・マイヤーさんによると、炭水化物の一種である食物繊維は、腸内の善玉菌の餌となり、便のかさを増やすことで消化系の健康をサポートし、便通の改善に役立つ。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を含むかぼちゃは、健康な腸内マイクロバイオームを育み、消化を促進する。さらに、かぼちゃに含まれる食物繊維には、より長い満腹感の持続と、食後の血糖値の急上昇を抑える働きもある。「食物繊維の摂取量を増やしたい人は、2分の1カップで3gの食物繊維が摂れるかぼちゃのピューレ缶がおすすめです」と、マイヤーさんはアドバイス。消化をサポートするために、女性は一日25~30g、男性は35gを目標に食物繊維を摂るべきであり、かぼちゃは摂取量を増やすのに役立つうえ、さまざまな料理に簡単に取り入れられる。