進化を続ける「UNIQLO(ユニクロ)」の機能性インナー なぜ、エアリズムはこれほど快適なのか?
ディテールや縫製に至るまでUNIQLO品質を徹底
ーUNIQLOの看板商品のひとつであるエアリズムには、素材以外の細部にも並々ならぬこだわりが込められているそうですね。 素材の持つ心地よさを100%味わうために、細部にも工夫を凝らしました。たとえば、肌に当たる洗濯表示のタグは、ボディに直接印字することでタグレス化を実現しました。[3]
ー非常に薄くて軽い生地は、縫うのも難しそうです。 ミシンでの縫製には高い技術力が要求されます。そこで工場では、専用の製造ラインを用意して、職人たちが手作業で一枚一枚縫製しています。糸には柔らかいウーリー糸[4]を使うことで、縫い目で肌がこすれるストレスを軽減します。 ーどのような品質チェックを行っていますか? 数あるUNIQLOの商品の中でも、さまざまな機能を持つエアリズムは特に検査項目が多いんです。毎シーズン、サンプル製作を数十回にわたって繰り返し、ほかにもモニター試験や海外製の洗濯機の使用を想定した耐久性テスト、汗による色落ちや型崩れの検証なども行っています。また、店舗での販売直前にも、抜き取り検品を行っています。 お客様の素肌に触れるものだからこそ、厳しい品質基準をクリアする必要があるんです。
インナーだけでなく、アパレルやグッズにも展開を拡大中
ー2024年春夏シーズンの新商品が知りたいです。 ウィメンズからは、コットンを思わせるサラリとした風合いのエアリズムを使った新設計のチューブトップと、UVカット機能を持つクルーネックTシャツ、メンズからは抗菌防臭機能や消臭機能を持つ高機能ボクサーブリーフが登場します。
ー夏は暑いのでインナーを着ないこともあるのですが、エアリズムは着用した方がよいのでしょうか? 夏はトップスの下にインナーを着用しない傾向がありますが、それでは汗のべたつきや衣服内のムレなどの不快感からは解放されません。反対に機能性インナーをトップスの下に着用すれば、衣服内の湿度を抑えられるため、暑くて湿気の多い日本の夏でも快適に過ごすことができるんです。 ただ、エアリズムは夏専用ではありません。汗のべたつきやムレは、重ね着をする冬でも発生しますから、季節を問わず、一年中使っていただきたいです。