最新! サプリメントの注目キーワード18【前編】
③ 睡眠やストレスに関わるセロトニンの前駆体「5-HTP」
5-HTPの正式名称は5-ヒドロキシトリプトファン。アミノ酸の一種のトリプトファンから5-HTPが産生され、さらに5-HTPがセロトニンに変換される。つまり、5-HTPは“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンの前駆体で、セロトニンからさらに睡眠に関係するメラトニンに変換されるという流れ。 海外サプリにも詳しい管理栄養士の圓尾和紀さんによれば、「メラトニンは睡眠薬とまでは行きませんが比較的即効性があります。でも5-HTPは前駆体、カラダが必要に応じてメラトニンを作るというものなので穏やかに作用するという感じです。メラトニン不足で睡眠がうまくとれていない人はおそらくセロトニンも不足している可能性があるので、5-HTPのサプリで不足を補えるかもしれないですね」 アメリカでは睡眠の質向上、ストレス軽減などの目的で処方される成分。ちなみに国内ではサプリメントとして販売されていないので、入手方法は輸入サプリのみとなる。
④ 就寝前の空腹時にアミノ酸を活用する「レイトイブニングスナック」
肝臓が弱くて効率的に栄養が摂れないという場合、医師が空腹時の栄養補給にEAAと呼ばれる必須アミノ酸を処方することがあるという。これがレイトイブニングスナック(夜間分割食)という夜食療法。 肝臓が弱いと十分なグリコーゲンを蓄えられない。夕食後から翌日の朝食までの時間はいわば飢餓状態となりカラダには相当な負担がかかる。 「だから就寝前の空腹時にレイトイブニングスナックとしてアミノ酸を補給するんです。理由はアミノ酸は血糖値を乱高下させないからです。血糖値の乱高下は筋肉をすり減らすCoQ10ので、肝炎の人は針金の人形のような極端な細身の体型なんです。その状態を防ぐためにアミノ酸を補給するという栄養療法です」(中村さん) 肝臓に病気や不調がない人でもレイトイブニングスナックは活用できるという。 「少ししか食べていないのに太りやすいという人は、寝る前の空腹状態のときにアミノ酸をサプリメントで補給しておくと、朝食時の血糖値の急上昇を防ぐことができます」