「実家の片付け」は帰省中が大吉!やる気のない親を変身させる"魔法の片づけ術"
こんにちは。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智です。前回【関連記事:帰省中に「実家の片づけ問題」を解決!やる気のない親を説得するコツ】は帰省した時にできる実家の片づけについてお話ししました。大切なことは、「親が片づけをポジティブに考えられる声かけ」「まずは自分の物から始めること」「小さな範囲から着手すること」でした。今回は、実際に実家で片づけをしてみた人の体験をもとに、さらにうまく片づけられるポイントをお伝えします。 片づけられない親子の家が激変!片付けのプロに「物の捨てかた」を学んだ結果……【漫画を見る】 実家を片づけたのは、私のビジネスパートナーでもある鈴木さん。片づけに関してはプロなので自分の家はいつもきれいなのですが、たまに帰るご実家については気になることが多かったそう。 今回の帰省のときに片づけたのは、玄関。前回の話の中で「小さな範囲から着手すること」として、玄関は例にも挙げました。リビングなど他の部屋よりも空間が狭いので片づけやすく、完了したときの達成感も得られやすいので、スタートするにはおすすめの場所です。家のドアを開けるとすぐ見えて「家の顔」とも呼ばれる玄関をきれいにすると、運気も上がるといわれています。外から帰ってきて玄関がきれいだと、気持ちがいいものですよね。鈴木さんはどんな風に片づけをしたのでしょうか。
気になるのは、パッと見たときの「ごちゃごちゃ感」
鈴木さんのご実家は一軒家で、玄関は明るく広々とした造りが特徴的です。片づけをする前に気になっていたのは、靴を脱いで上がったところのスペース。虫よけなどのスプレー類や消毒液、懐中電灯が2個、ジョウロ、蚊取り線香などが雑多に置かれています。手に取りやすいように使いたい物をそのまま置いているのでしょうが、ちょっと見た目がごちゃごちゃしてしまっています。また、買い物に行って帰ってくると、いつも空いているスペースに買った物を床置きして、すぐに使わない物はしばらく放置されることも多かったそうです。少しでも床に置いてある物があると、その近くに物が増えていっても気にならない傾向があります。そこからどんどん散らかってしまうケースも少なくありません。 このような状態が、さらなる問題を招くことがあります。まず、物が床にあることで、つまずいたり転倒したりしてしまう可能性があります。年齢を重ねるにつれて足腰が弱くなってくるので、少しのつまずきが大きなケガにつながってしまうかもしれません。さらに、床に置いてある物を取るためにかがむことが、腰に負担をかけてしまいます。そうすると、取ること自体が面倒になり、そのうち使わなくなってしまいます。掃除のときも、いちいち物をどかしてから掃除機をかけるというひと手間を増やしてしまっていました。