自民・石破氏、総裁選出馬会見 質疑応答(全文2)党員のモチベーションが下がらないか
3Dプリンターで米はできない
世界の人口は倍になり、日本の人口は半分になるというふうに申し上げました。そうすると、日本ほど農業に向いた国はないって、何もスローガンで言ってるわけじゃなくて、土に恵まれ、水に恵まれ、そして光に恵まれ、温度に恵まれ、これを最大限に生かすということですし、3Dプリンターで梨はできません。3Dプリンターで米はできません。いかにして付加価値の高い日本の農産品を国内でもっと消費してもらう。農産品で外国に払ってるお金って何兆円になりますからね。その分を国内に回帰させていただくというのは重要なことではないか。 そして、私は議員になったころに、日本の米ってアジアで売れないよ、あんな粘り気の多いもんって言われたけど、そんなことがあるはずがない。果物もそうですね。どうやって付加価値の高いものを付加価値を付けて国内に売るか、世界に売るか、そして農業の後継者。私は農林水産高校を応援する議連の会長でもあるんですけれども、そこにおいて、もうかる農業の教育をいかにやるか、スマート農業、そういうものをどうやって実現をしていくか、そのことは、まだまだ無限の可能性が農業にはあるというふうに思っておるところでございます。 安倍内閣においてどうであったかっていうのは、それは山本農林水産大臣であり、齋藤農林水産大臣であり、われわれの同士が一生懸命、農政をやってまいりました。そのことに私は大きな成果があったと思っております。両大臣とも、あるいは後継の大臣もものすごく努力をしておられることでございますが、私が農林水産大臣在任中に心掛けたのは、米の生産調整の見直しということを言って、それこそ大騒ぎになりました。JAの方々と徹底的に話をいたしました。全国大会は、本当に全ての方と最後まで酒を酌み交わしました。そこにおいて農業組織との信頼というのは大事ではないんだろうかというふうに考えております。 そして生産者の方々お1人お1人との連帯というものも必要であり、そして農業は、私は産業政策であると同時に地域政策であると思っております。私は政調会長のときにJAこそ地域の担い手っつって、そこまでこびるのかってお叱りをいただいたことがありますが、「一人は万人のために、万人は一人のために」、その精神というものは、まさしく地域における農業、その位置付けとして私は非常に重要なものだと考えております。信頼の農政というのは先送りの農政ではまったくございません。 司会:それでは3列目いきますね。じゃあ、そちらの方、3列目。