自民・石破氏、総裁選出馬会見 質疑応答(全文2)党員のモチベーションが下がらないか
ダイバーシティーについてはどう考えているのか
TBSラジオ:TBSラジオの澤田と申します。よろしくお願いします。この戦略の中に多様性とか、自由と寛容さというような言葉もあるんですけれども、選択的夫婦別姓とか同性婚等々などのダイバーシティー等々については、どういったお考えなのかということと、それらを前向きに進めるということであれば今後、法改正等々についてはどのようにお考えかということを伺わせていただければと思います。 石破:マイノリティーの方々の権利は最大限に尊重されるべきものだと思っております。私はユニバーサル議員連盟の会長もいたしておりますが、それは多様性というものを最大限に認める、そういう社会であらねばなりません。LGBTによって差別されるという社会であるべきだというふうに私はまったく思っておりません。そのために法改正が必要であれば、それを逡巡するものではございません。 夫婦別姓についてですけれども、これは、私は女性の立場、男性でも一緒なんですけれども、姓を変えなければいかんということの負担、それは相当のものがあるだろうと思っております。通称を用いることはできるといっても、それは総合的に担保されているわけではございません。私は夫婦別姓というのは基本的に実現するべきものだというふうに考えております。そうすると家の絆はどうなるの? とか、それは表札大変じゃないとか、いろんなことがありますけれど、夫婦同姓でもなかなか難しい婚姻生活っていうのはあるんじゃないか。夫婦別姓にしたら、それはおかしくなるのかといえば、私は必ずしもそうでもないと思っております。では、じゃあ郵便配達のときの表札どうするの? とか、そういう問題もありますけれど、それは技術的に可能な、解決する課題だと思っておるところでございます。 司会:2列目いきます。じゃあ一番こちらの。
安倍政権の農政への評価は
日本農業新聞:日本農業新聞の【マツモト 00:30:55】と申します。農業のことでちょっと伺いたいんですけれども、まずどんな農政をご自身、進めたいとお考えかお聞かせください。もう1点、安倍政権の農政が官邸主導ということで、官邸主導で政策を決定するということで一部で不満もありましたけれど、それに対する評価をお聞かせいただけますでしょうか。 石破:なんせ元農林水産大臣、2人いらっしゃいますからね。私があれこそ申し上げるのもせんえつかもしれませんが。私は、機械化もそうですし土地改良もそうなんですけど、その負担金はほとんど農外収入で返してきたんじゃないのかということに強い問題意識を実は持っているのです。やはり農業の生産性が上がって、農業収入が上がって、それによって機械化のお金も土地改良のお金も返していく。土地改良法施行令っていうのは、そういうような精神でできているはずでございますよね。それがそうなっていないということは、国の仕組みがそうなっているのではないかというふうに思っております。公共事業と誘致企業で雇用と所得を維持すると。農業も漁業も林業もそうですが、その持ってる力を最大限に引き出さないできたのではないかという、長く農政に携わってきた者の1人として、そういう反省を持っておるところでございます。