自民・石破氏、総裁選出馬会見 質疑応答(全文2)党員のモチベーションが下がらないか
出馬に対する逡巡はあったか
朝日新聞:朝日新聞の松山です。よろしくお願いします。先ほどの質問に関連するんですけれども、今回この方式の総裁選ということで、地方票が得やすかった石破会長にとっては不利な形式かと思うんですけども、それに対して派閥内ではどういった意見があったかと、ご自身の中で出馬に対する逡巡みたいなものがあったのか、あとは、よくテレビでも苦しいときに一緒にやってきたというふうにおっしゃっておりますが、そういった派閥の皆さんの思いなどありましたら、お願いします。 石破:それは残念なことでした。だからリカバリーをきちんと考えないと大変なことになるなという危機感を私は持っております。だけども、投票はできないけど、それぞれの候補者は何を考えているのかということは、皆さま方の力もお借りをして可能な限り国民に伝えるということは、やっぱり自民党も決して派閥だけで考えていないよねということを国民認識してもらうというために、この制限された形であるけれど、総裁選を最大限に活用したいなというふうに思っております。 迷いがなかったと言ったらうそになります。それは、極めて厳しい状況の中でそれでもやるかと。本来は党員全てに投票権があって、そういう中で、きちんとしたルールの中で訴えるべきであって、このような制限された状況の中で出ることに意味はあるのかというご意見、本当に国のためを思い、そして私のようなものの将来を思ってくださって、そういう忠告をしてくださる方、大勢いらっしゃいました。そのことで迷いがなかったとは申しません。
たとえ不利でもやんなきゃいけないことはある
だけども、メリット、デメリットっていう言い方をするのは、私はあんまり好きじゃないんですけれども、仮に出ないということになったときに、石破は逃げたねというふうに言われる。あるいは、一部に言われているように、ポストでも約束されたんじゃないの? それは今までの私の政治家としての在り方を全否定することになるだろうと思っております。 たとえ不利であっても、福澤諭吉先生の言葉にありますけれど、負けると分かっててもやんなきゃいけないことはあるということ。これは松本零士先生の作品の中にもありましたですかね。それは、政治家の生き様っていうのに国民が感動してくれるっていうことは大事なことなんだろうというふうに思っております。同士の方々には本当にご迷惑を掛けます。総主流派体制の中で皆さんが培ってこられた経験、見識、それを国民のために生かしたいということは当然のことであって、われわれはそのために日夜活動してまいりました。誰が総裁になるにせよ、新政権は論功行賞とかそういうことではなくて、まさしくこのポストにはこの人しかいないと、そういうような人材登用がなされるというふうに思っております。そのように信じたいです。同士の皆さま方に毎回毎回、大変なご負担をお掛けするということについては本当に申し訳なく思っておりまして、そういう皆さま方の思いが実現するように努力もしなければいけない。そして、そういう方々の能力、識見が生かされるために、新政権において可能な限りのお願いはしていかねばならない。そういうものだと考えております。 司会:1列目の方、いいですかね。じゃあ2例目の奧いきましょう。2列目、奧。