資格がなくても転職はできる!? ITや介護など5つの“狙い目職種”で、企業が求める『意欲・コミュ力・適応力』とは
転職の際、資格があったほうが選考で有利になる業種や職種があります。特に専門的な知識や技術が求められる業界・職種では、どのような資格を取得しているかが重要視されます。一方で資格がなくても、資格が必須とされない業界・業種であれば、転職できる可能性は十分にあります。 【グラフ】中途採用の選考にあたり重視した点…2位は「コミュニケーション能力」 資格なしで転職を検討している場合は、資格なしで転職しやすい業界・職種を把握しておくことが大切です。本記事では、資格なしで転職しやすい業界・職種や、企業が選考で重視する点を解説します。
資格なしの転職は不利になる?
職種によっては、国家資格がないと働けない場合があります。たとえば、医師や看護師、航空管制官などです。 一方、民間資格は民間団体や企業が独自に定めた基準に基づいて、個人の能力や知識を認定する資格です。民間資格を取得することで特定の能力や知識を証明できますが、必ずしも採用につながるわけではありません。 業界や職種によっては、民間資格が応募条件に含まれることがありますが、一般的にはそれほど多くありません。国家資格のように必須資格でない限り、資格がないことが転職において不利になるとは限りません。 資格がなくても、経験やスキル、ポテンシャルをアピールすることで、転職成功のチャンスはあります。
企業が中途採用の選考で重視する点
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」によると、若年正社員の採用選考をした事業所のうち、資格や経験よりも次のようなポイントを重視したことがわかっています。 <仕事に対する意識や意欲> 厚生労働省の調査によると、企業が正社員を採用する際に重視するポイントとして、最も多かったのは「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」です。これは、中途採用で即戦力が求められるためです。 仕事に対する意識が高く、意欲的で新しい環境に適応できる人材は、即戦力として活躍できると期待されます。 意欲的に長く働く意志をアピールできれば、資格がなくても転職できる可能性は十分にあります。 <コミュニケーション能力> 厚生労働省の調査によると、企業が正社員を採用する際に重視する点で、二番目に多かったのは「コミュニケーション能力」です。 企業は中途採用者に即戦力としての活躍を期待しており、既存のチームにスムーズに溶け込み、メンバーと円滑に連携することを求めています。適切な情報共有や意思疎通には、コミュニケーション能力が欠かせません。そのため、中途採用者には特にこのスキルが重要です。 コミュニケーション能力が高い人材は、チームの雰囲気を良くし、協力体制を強化できます。また、顧客対応の場面でも信頼関係を築くために必要なスキルとなります。 <マナーや社会常識> マナーや社会常識は、採用活動において重要な判断基準の一つです。 一般的に企業は書類選考と面接を通じて人材を採用しますが、履歴書や面接だけで求職者の人柄を判断するのは難しい場合があります。 そのため、面接官は求職者の人柄を把握するために、マナーや社会常識をチェックします。具体的には、挨拶がきちんとできるか、人の目を見て話せるか、身だしなみが整っているかなどです。 マナーや社会常識は、社会人としての基礎力であり、職場での円滑なコミュニケーションや信頼関係の構築に欠かせない要素です。これらが不足していると、同僚や顧客との関係に悪影響を及ぼす可能性があるため、多くの企業で重視されています。