1月スタートの全国おすすめ展覧会15選:本阿弥光悦、印象派、ゴッホ・アライブ、オチ・オサム、白髪一雄、山野アンダーソン陽子など
サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展(千葉市美術館)
本展で焦点が当てられる鳥文斎栄之(ちょうぶんさい・えいし、1756~1829)は、旗本出身の浮世絵師。当初は徳川家に「絵具方」として仕えていたものの、やがて武士の身分を離れ本格的に浮世絵師として活躍するようになった。本展は、世界初となる栄之展。国外に流出した名品を集めつつ、栄之の画業を総覧しその魅力に迫る。 会場:千葉市美術館 会期:1月6日~ 3月3日 ミューぽんで100円OFF!(3名まで割引)
未完の始まりー未来のヴンダーカンマー(豊田市美術館、愛知)
「ヴンダーカンマー=驚異の部屋」とは、絵画や彫刻、動物の剥製や植物標本など、美しいものや奇妙なものを世界各地から収集する空間やその文化現象を指す。16世紀ヨーロッパで始まり、美術館や博物館の原型とされている。豊田市美術館は、4月に市内に豊田市博物館が開館することを機に本展を企画。文化表象の実践の場として、未来の「ミュージアム」の可能性に迫る。出展作家は、リゥ・チュアン、タウス・マハチェヴァ、ガブリエル・リコ、田村友一郎、ヤン・ヴォー。 会場:豊田市美術館 会期:1月20日~5月6日 ミューぽんで100円OFF!(1名まで割引)
とびたつとき:池田満寿夫とデモクラートの作家(広島市現代美術館)
本展は、池田満寿夫と彼が交流を持ったデモクラート美術家協会の作家に注目する企画。旧満州国で生まれた池田は、戦後長野に引き上げ、後に上京。靉嘔や瑛九、久保貞次郎と交流し、1957年の第1回東京国際版画ビエンナーレ展に出展。1966年にはヴェネチア・ビエンナーレで版画部門の国際大賞を受賞し、国際的に評価されるようになった。同館が所蔵する池田作品のうち、1950年代~66年頃までの作品が並ぶほか、池田と交友を持った作家による版画と油彩画も展示される。 会場:広島市現代美術館 会期:1月20日~3月17日
オチ・オサム展(福岡市美術館)
福岡を拠点とする前衛美術グループ「九州派」のメンバーとして活動し、2015年に逝去したオチ・オサム。アスファルトや日用品を表現の素材とした制作や、球体をモチーフとした絵画で知られている。本展は、美術館では初となるオチの回顧展。生活と制作を地続きであるという態度のもと、ドローイングやコラージュを作り続けた作家の全貌に迫る。 会場:福岡市美術館 会期:1月24日~3月24日
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