1月スタートの全国おすすめ展覧会15選:本阿弥光悦、印象派、ゴッホ・アライブ、オチ・オサム、白髪一雄、山野アンダーソン陽子など
「そのとき、岩手では ー展覧会でたどる、いわて美術の歴史ー」(岩手県立美術館)
岩手県初の洋画団体「北虹会」の第1回展が開催された1910年を出発点に、県ゆかりの美術家たちの作品を常設で公開する近代美術展示室を備えた県立博物館が開館した1980年までの70年間にフォーカスし、盛岡で開催された象徴的な展覧会や出来事の歴史をひもとく。県内に点在する個人や企業の所蔵作品を含めた約150点をを通して、岩手で活躍した美術家たちや、その作品の来歴をたどる。 会場:岩手県立美術館 会期:1月6日~2月18日
「行為と詩情―ACTION & POETRY 特別展示:尼崎市コレクション 白髪一雄」(新潟県立近代美術館)
戦後日本の前衛美術を牽引した具体美術協会の中心メンバーのひとりとして知られる白髪一雄。床に置いたキャンバスに足で絵具を塗り広げる「フット・ペインティング」などにより、絵画における身体表現の可能性を追求し続けた。その出身地である兵庫県尼崎市の「白髪一雄発信プロジェクト」と新潟県立近代美術館が共同で本展を開催。白髪の作品に加え、元永定正、斎藤義重、末松正樹、江口草玄、難波田龍起らの作品を加えた約80点を紹介する。 会場:新潟県立近代美術館 会期:1月13日~2月25日
「よみがえった文化財 ―保存活用を支える修復技術―」(石川県立美術館)
開館以来文化財の修復に取り組んできた石川県立美術館。1997年には付属施設として石川県文化財保存修復工房が開設され、2016年には美術館の広坂別館に隣接してリニューアルオープン。地元北陸の文化財修復の拠点となるべく活動してきた。本展では、文化財修復を改めて地域文化の本質的な独自性と位置付け、藩政期から修復工房開設に至る石川の文化風土を再認識しつつ、文化財の保存・修復の成果を技術面に主眼を置いて紹介。地域間の連携など、これからの文化財活用を展望する。 会場:石川県立美術館 会期:1月4日~2月12日
春陽会誕生100年 それぞれの闘い 岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ(栃木県立美術館)
春陽会は1923年に第1回展が開催された美術団体。当時民間最大の美術団体だった日本美術院の洋画部を脱退した画家たちによって結成され、現在も活動は続いている。本展は設立100年を記念し、黎明期から1950年代までの展開を振り返るもの。同じ芸術主義を持ち連帯するのではなく、それぞれの画家たちの個性を尊重する「各人主義」を掲げた春陽会のメンバー。その作品を中心に、約200点の名品が公開される。本展は3月に、長野県立美術館へ巡回予定だ。 会場:栃木県立美術館 会期:1月13日~3月3日