能登半島地震からの復興を目指す七尾、輪島、珠洲の道の駅を巡る
輪島を出て、さらに能登半島の先へ向かう。海沿いの国道249号は絶景を望める路線だが、日本海側は現在も一般車両の通行を制限している箇所があるので、注意が必要だ。 珠洲(すず)市の道の駅すずなりも、05年に廃止されたのと鉄道能登線の珠洲駅の跡地にできた道の駅だ。今も旧珠洲駅のホームや線路が保存され、館内には土産品販売コーナーや観光案内所がある。4月28日に営業時間を短縮して再開。6月からは営業日が増え、時間も長くなった。 天然塩の産地として知られる珠洲に来たら、塩を使ったスイーツを味わおう。汲み上げた海水を塩田にまいて天日乾燥させる伝統的な揚げ浜式製法で作られた塩を使ったソフトクリーム「揚げ浜塩ソフト」(350円)がおすすめ。ほんのり塩味であっさりした甘みだ。珠洲の塩を使った塩どら焼き(200円)も、地元の菓子店が作っている。 肉厚な乾燥椎茸、日本酒や焼酎などの地酒、工芸品として名高い珠洲焼の器も人気がある。現在は飲食店は入っていないが、9月に飲食店と弁当販売店が入る仮設店舗が建物の横にオープンする予定という。 輪島や珠洲でも、「奥能登に人が戻ってほしい」「外からのお客さんが来られるようになったのを見ると、少し前に進んだ気がする」という声を聞いた。実際、最近は復興支援関係者やボランティアだけでなく、奥能登の様子が気になって訪れる人々を少しずつ見かけるようになったようだ。まだ観光客が宿泊できる宿は限られるので、今は金沢市や富山県内に泊まり、日帰りで訪れるのも一案かもしれない。 文/出口由紀 写真/宮川 透 能登食祭市場 電話:0767・52・7071 住所:七尾市府中町員外13-1 営業:【1階・能登生鮮市場など】9時~16時/平日休【2階・遊庵】11時~14時30分、17時~20時(らーめん亭は11時~14時)/火曜休(※営業日や時間は変更の可能性あり) 交通:能越道七尾城山ICから4キロ 駐車場:【普通車】150台【大型車】8台 輪島 電話:0768・22・1503 住所:輪島市河井町20-1-131 営業:【わじま観光案内センター】10時~15時/無休【器の実カフェ】10時30分~15時/木曜、その他平日1日休【A STORE WAJIMA】9時~16時30分/無休(※営業日や時間は変更の可能性あり) 交通:能越道のと三井ICから9キロ 駐車場:【普通車】20台【大型車】4台 すずなり 電話:0768・82・4688 住所:珠洲市野々江町シの部15 営業:10時~15時/月・金曜休(※営業日や時間は変更の可能性あり) 交通:能越道穴水ICから46キロ 駐車場:【普通車】43台【大型車】3台 ※「旅行読売」2024年9月号より