那須川天心、社会貢献活動を表彰する「HEROs AWARD」受賞 表彰式で「選ばれたことはすごく光栄」と照れる
アスリートらによる社会貢献活動を表彰する「HEROs AWARD」(日本財団主催)の表彰式が16日、東京・港区のグランドハイアット東京で行われた。受賞したプロボクシングのWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26)=帝拳=が出席し、トロフィーを2017年同賞受賞者でプレゼンターを務めたSRSジムの坂本博之会長(53)から受け取った。453の候補の中から選ばれ、副賞として活動奨励金300万円などを手にした。 那須川は「選ばれたことはすごく光栄」と照れくさそうに話し、壇上では「自分の闘いだったり、試合を通じていろんな方に知ってもらえればいい。これからもカマしていけるように頑張りますので、応援してもらえたらうれしいです」などとスピーチした。 坂本会長は「ボクシング界から『HEROs AWARD』の受賞者が出るってことは、ものすごく僕にとっても、ボクシング界にとってもうれしいことだと思っております。那須川天心選手は本当にがんばっています。でも彼はまだまだチャレンジャーです。これからさらなる飛躍をしてほしいと願っておりますので、頑張ってください。本日はおめでとう」とたたえた。 「多くの人が『自分らしい生き方』を見つけるために。社会貢献を通じて挑戦する姿を示す。」プロジェクトで、養護施設などで生活する子どもたちの明るい未来を考える「天心ファミリープロジェクト」や被災地石川県への「小学校への学校訪問」などを行っており、現役選手でありながら社会貢献の活動をする姿勢が評価された。 那須川はキックボクサー時代の2022年6月に東京ドームで、K-1スーパーフェザー級王者だった武尊(33)に5-0の3回判定勝ちしたキックボクシングイベント「THE MATCH 2022」が今の社会貢献活動を始めようと思ったきっかけだったと明かした。「会場に約6万人、PPVで50万人、いろんな人が見てくれて、全員に名前はもう浸透したかなと思った。そこまでは自分の存在を知ってもらうっていうフェーズだったんですけど、そっからは知ってもらった上でプラス、こういうこともやっているんだって、より深い関わりをしたいってことで、ボクシングに転向することもあって、そういうことをやろうとシフトチェンジした」と説明した。 「社会貢献をやろうって思ったことがない。今はネットとかで言っていることが本当かちょっと分からないってこともあります。ちゃんと会って話すとイメージが違ったりする。そうしたら応援したいなって思ってくれる」とし、「みんな今はSNSが発達したりとかして、自分を表に出せない人が多い。それを根本的に改善していきたい」と一番伝えたいことを示した。