今年最大の番狂わせか!カネロと激闘したムンギアが一撃で沈む、ダウン奪い”勝ち確”後の逆転KO負け
12月15日(日本時間)メキシコで行われたプロボクシング[スーパーミドル級10回戦]では、メキシコスターのWBC世界同級2位ハイメ・ムンギア(28=メキシコ)が、ノーランカーのブルーノ・スラス(26=仏)に、まさかの6R 2分36秒”一撃”KO負け。 オッズ差約25倍の”大番狂わせ”に会場は悲鳴、ネットでは「今年最大のアップセット」の声も多い。 【フォト&動画】スター・ムンギア、無名ボクサーの”一撃”でKO負け! ムンギアは、メキシコで人気の元WBO世界スーパーウェルター級王者で、戦績は43勝(34KO)1敗。昨年階級を上げ、今年5月に無敗のままサウル”カネロ”アルバレスに挑戦したが、熱闘の末、判定負けした。 今回は再起戦にして、故郷・ティファナでの凱旋試合だ。 その相手に選ばれたのは、25勝2分と無敗の仏戦士だが、KOは4つのみ。EBUシルバー・スーパーミドル級王者の肩書を持つが主要団体ではノーランカー。オッズ差は実に約25倍とムンギアに有利だった。 誰もがムンギアの勝利を期待し見守る中、その期待通りにムンギアが優勢な試合運びで、2Rには左カウンターでスラスからダウンを奪う。地元観客は大盛り上がりだ。 この流れの中、ストップはまだかの空気の中、スラスは圧倒されながらも、左アッパー、右を差し込んでゆく。 そして6R、ムンギアがロープに詰め連打で追い込むも、スラスはガードから見据え、右オーバーハンドを急襲!クリーンヒットし、ムンギアが仰向けに崩れ落ちる。 セコンドたちは”起きろ”とマットを叩くが、ムンギアは力が入らず、ようやく立ち上がるも、おぼつかない足取りにレフェリーがストップした。 KO率16%のスラスは絶叫し大喜び、ムンギア陣営は茫然だ。 『ボクシング・シーン』は「このパフォーマンスはで年間ノックアウト・オブ・ザ・イヤーや年間番狂わせのリストに上がるだろう」と評価、SNSでも大盛り上がりだ。 一方、ムンギアは「カネロ戦の後遺症か」と引退を囁かれるほどの急降下。次戦は無敗ホープのクリスチャン・エンビリ戦も囁かれていたが、一転厳しい進路となってしまった。