ヒートインナー着て滝汗かくオジサンってMなの!? 知らないのはオジだけ… 寒さ対策で見落としがちな靴下のレイヤード!
冬場の体温調整はスープよろしく底からじっくりコトコト温めよ
満員電車で汗だくの "滝行"オジサン。ヒートインナー系を着用している人にありがちなミスですが、こと弱暖房車が存在しない列車において、この失敗は致命的です。 寒いオジサンになるな! 4つの首を温め、体温を上げて免疫力アップせよ
そもそも、吸湿発熱素材は身体から発散された汗などの水蒸気を吸収して発熱する構造のため、汗をかいてしまった場合は余計に火を注ぐ形になってしまいます。 また、汗を多くかき過ぎると、吸収しきれなかった水分が外気によって冷えてしまい、徐々に体温が奪われ逆効果になってしまうんです。 おまけに化学繊維は乾きにくいし、もしこれが月曜の朝なら文字通り最悪のスタートに。
そんな、良くも悪くも大味で意外と初心者向けではないヒートインナーも防寒対策のひとつではありますが、冬場の体温調整はスープのようにじっくりコトコト温めるのがセオリー。 小さい頃、冬でもショートパンツを穿いて風邪を引いた時に、母から教えてもらった“頭寒足熱”というワードは今でも覚えていますか? 頭寒足熱とは読んで字のごとく“頭を冷やして足を温める”こと。そうすることで身体の熱バランスを上手くととのえることが可能なんです。
漫画『ドカベン』でお風呂の正しい入り方を学んだオジサン世代の常識『下半身があたたまるとそのうち上半身にも血液が正しく流れ始める』――は、まさに頭寒足熱を体現する半身浴のことですが、これを洋服に落とし込んだのが、靴下の重ね履き(=足湯)。 意外と見落としがちな箇所ですが、女子では既にスタンダードのレイヤリングでおそらく知らないのはオジサンだけ。
しかし、ただ重ね履きをすればいいってモノではありません、重要なのは素材。そう、シルクの出番です。 絹の特徴は保温性だけでなく、吸湿性・放湿性にも優れていること。高級住宅街に住むマダムのネグリジェがシルクであるように、インナーとして完璧過ぎるほどの性能を持っており、あなたの奥様が寝る際にシルクの手袋をつけて眠るのにも列記とした理由があります。