緑茶は体にいい? 科学的根拠のある効果10
7. アルツハイマー病のリスクを減らす 一杯のお茶が認知症を遠ざけるかもしれない。ある研究で、緑茶はアルツハイマー病のリスクを軽減する効果が期待できると推論された。この研究結果は、緑茶内のポリフェノールの一種であるエピガロカテキンガレート(EGCG)とL-テアニンが、脳の健康を促進することを提示した別の研究を支持している。とはいえ、これらの主張を立証するには、人間を対象としたさらなる研究が必要とされる。
8. 脳卒中を予防する 前兆もなく突然発症することがある脳卒中だけど、発症を予防するための対策を講じることはできる。一日に少なくとも3杯の緑茶を飲むと、脳卒中のリスクが最大20%軽減される可能性が、ある研究で発見された。緑茶を多く飲めば飲むほど、その確率は高くなるそう。
9. 口腔の健康を助ける 歯磨きやフロスと共に、緑茶を飲むことを歯科医から勧められることがあるかもしれない。ある研究レビューでは、「食事中や休憩時に緑茶を飲むことは比較的容易に習慣化できるうえ、口腔の健康状態も改善できる可能性がある」と推論している。この研究では、高濃度のポリフェノールが特定の歯周病や口腔疾患の予防にとくに有益とされている。ただし、この研究はまだ予備的な段階で、人間を対象としたさらなる研究が必要とされる。
10. 寿命を延ばす 日本のいくつかの研究で、緑茶の摂取が全死因死亡率および心臓が原因の死亡リスクの低下に関連することが示された。適度な摂取であっても、女性のがんと呼吸器疾患による死亡リスク全体の減少が見られたという。
・毎日緑茶を飲むと体に何が起こる? 潜在的な健康効果が非常に多いことから、緑茶を毎日飲むことを習慣にしたいと考えるのも当然。少なくとも、緑茶は炭酸やジュースのような砂糖を多く含む飲み物に対し、優れた代わりとなる。一杯の緑茶を毎日飲むことに対して副作用(おもにカフェインの摂取に伴うもの)はほとんどないはずだけど、毎日大量(5杯など)に飲む場合、一部の人は医師または栄養士に相談したほうがいいかもしれない。