連覇達成の鍵山優真「祈るような感じもあったが、300(点)ぴったり」歓声に「背中を押された」…NHK杯男子フリー
◆フィギュアスケート ▽グランプリ(GP)シリーズ 第4戦・NHK杯 最終日(9日、東京・国立代々木競技場) 男子フリーが行われ、昨年王者でショートプログラム(SP)1位の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が194・39点とし、唯一300点超えの合計300・09点で連覇を達成した。 連覇を飾った鍵山は「フリップ自体は入ってきた時から調子は良かったので、そこが失敗してしまったのが、まず悔しかった。それ以外のリカバリー、立て直しの部分ですごく気持ちが強く入ったなと。そこが成長した部分なのかなと思っています」と率直な心境を語った。目標にした300点を超えたが、演技後から得点が出るまでは祈るように待った。「あまり計算が得意ではないので、299か300のどっちだろうなという思いもちょっとありながら、祈るような感じもあったんですけど、300ぴったりで」と振り返った。 1本目の4回転フリップで転倒したが、しっかりと気持ちを立て直し、3本の4回転ジャンプは全て着氷させた。「普段の練習でも、失敗しても続けて行うというような練習はしてきた。ファイナルを狙う中でやっぱり最後まで諦めてはいけないという思いもあったので、強く気持ちを保てたんじゃないかと思います」と冷静に振り返った。終盤はステップで沸かせ「手拍子だったり、歓声という部分で背中を押されたなと思います。気持ち良かったですね」と感謝を込めた。 10日に同会場エキシビションに臨み、次戦は第5戦フィンランド大会(15~17日)。「みんな同じ条件でこのGPシリーズのスケジュールを過ごしているので、言い訳もできない。きょうの夜からしっかりと夜ご飯を食べて、しっかりと寝て、エキシビジョンは思い切り楽しんで、休めるところは休んで。きちんとした生活を送っていければ、しっかりとリカバリーもできると思います。フィンランドもいいコンディションで臨めるように頑張りたい」と闘志を燃やした。
報知新聞社