秋の箱根に抱かれる週末旅に、スモールラグジュアリーな温泉宿「はつはな」が最適な理由
自室で足つぼマッサージを受け、極上の夕食タイムへ
湯からあがったら、夕食までのひと時は「おこもり湯治プラン」をおすすめしたい。 施設内のリラクゼーションサロン「まほろみ」からセラピストが訪れ、自室で足つぼ療法を中心としたマッサージをしてくれるのだ。温泉をたっぶり浴びた身体をほぐすことで、より深く温泉の効果をめぐらせ、心身ともに、一夜で湯治を終えたかのようなスッキリ感を体感できる。コースは2種あり、おこもり湯治フットゾーン(40分)は¥14,000、おこもり湯治ボディゾーン(60分)は¥19,000。 移動の手間がないので足が不自由なご年配の方はもちろん、小さな子供を連れた夫婦も受けやすいのは大きなメリットだ。 お楽しみの夕食は、洋の要素も取り入れたモダン懐石。ムール貝のラビゴットソース、松茸椀、鮮魚5種盛り、山口県産マトウダイのムニエルなど、季節の食材を目や舌で多様に楽しませてくれる。 ハイライトは、神奈川県のブランド牛「相州牛」をつかった炭火焼きステーキと、小田原米「はるみ」の新米を使った一人釜炊きのごはん。相州牛ステーキは上質な脂身と肉のうまみが凝縮された極上の味わい。目の前で炊かれる白米と合わせて食べたくなるが、炊き上がる前に思わず平らげてしまう。そして炊き上がった一人釜炊きの白米はツヤツヤで、米のひと粒ひと粒が立っている。こちらも、まぐろハラボの治部煮や赤出汁といった“ごはんのお供”とともに、胃袋へすんなり収まってしまうおいしさだ。 ワインリストも充実しているので、ワイン好きには選ぶ楽しみもあるだろう。サロン、ボランジェ、クリュッグといったシャンパーニュからエティエンヌ ソゼ、クロドタールといったブルゴーニュ、国産ワインまで、銘酒が揃っている。 「はつなは」のゲストたちは、箱根観光することなく、すぐに宿入りすることが多いのだというが、それも納得だ。 自然を楽しみ、湯を楽しみ、食を楽しみ、心身をときほぐす。そのひとつひとつに「はつはな」でしか得られない特別感がある。1泊2日という長くはない週末の滞在だからこそ、1分もらさず上質な時間で満たしたいという想いを叶えてくれるのが、この「はつはな」なのだ。 はつはな 住所:神奈川県足柄下郡箱根町須雲川20-1 客室数:35室 料金:ラグジュアリータイプ ¥82,150~(2名1室利用時の1人当たりの料金。夕朝食付き)