歯医者が警告、歯磨きで“歯間清掃”しない人は「歯磨きをしていないのと同じ」/歯科医師・野尻真里
歯間ブラシやデンタルフロスはどんなものがオススメ?
前述したように歯間清掃のツールは歯科医院で相談をして教えてもらうのがオススメです。しかし色々なタイプが販売されている現在、どんなものを購入すべきかを迷われている患者さんも多くいらっしゃいます。 論文上での考えを述べるのであれば、デンタルフロスは柄がついているものと指巻タイプでは有意差を示した論文はあまりヒットしないものの、歯間ブラシでは柄が曲がっているものよりもストレートのものの方が清掃効果が高いという論文(※3)があります。 しかし、私はこうした論文にとらわれすぎず、自分が続けるのが困難ではないものを選ぶのがいちばん良いと思います。自分のお気に入りのもの、使いやすいものを長く使い、習慣化させることが重要です。 (※3)参考文献(Jordan RA,Hong HM,Lucaciu A,Zimmer S.(2013)「Efficacy of straight versus angled interdental brushes on interproximal tooth cleaning : a randomized controlled trial.」『International Journal of Dental Hygiene』2014 May;12(2):152-7 Prof.Kerstin Öhrn)
今日から歯間清掃を始めましょう
本来、朝晩の歯磨きの際に歯間清掃をするのが良いのですが、まずは夜寝る前の歯磨きから歯間清掃を始めてみてください。使い方や選んだツールに不安を感じたら、すぐに歯医者さんに相談をしましょう。 <文/野尻真里> 【野尻真里】 一般診療と訪問診療を行いながら、予防歯科の啓発・普及に取り組んでいる歯科医師です。「一生涯、生まれ持った自分の歯で健康にかつ笑顔で暮らせる社会の実現」を目標にメディアで発信をしています。X(旧Twitter):@nojirimari
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