大阪府・吉村知事が定例会見10月21日(全文3)「大阪いらっしゃいキャンペ」再開予定はまだない
将来的に何か実験を行うべきだという考えは?
毎日新聞:毎日新聞の石川です。実証実験についてお伺いをします。もともと実証実験のお話が出ていたころには、大阪府が飲食店などに要請する措置よりも、もう少し緩和した措置の環境下で感染が広がるかどうかというのを確かめるというような趣旨の実証実験だったと思いますけれども、先ほどからMBSさんだとか日日さんの質問に答えられているように、今回の実験っていうのは感染者が広がるかどうかを確かめる実験にはならないと思うというようなお話をされました。 現実的に今、感染が下火にあるのでそういうのは難しいと思うんですけれども、将来的な社会活動を動かしていく上では、感染が措置を緩和した中でも広がるかどうかを確かめる実験の必要性は、知事自身もお感じになっているのか、また、そういう実験について、将来的に何か行うべきだというお考えはありますでしょうか。 吉村:本来であればその比較というのは非常に重要だとは思いますが、おっしゃるとおり、今、感染が圧倒的に減ってきて、もう制限を掛けるような状況ではなくなってきてると。逆に今回の12店舗からすると、やる理由は本来はないはずですが、将来に備えて協力をいただける、公共的な観点から、大阪の食を守る観点からご協力をいただけるということになりました。なので、今の状況からすると、その比較というのは難しいんだと思います。 じゃそれは将来的にできるのかというと、今回はオペレーション等で、そもそもオペレーションが成り立つか、あるいは追跡が可能かというような、そういったことまでの実証をしますので、おそらくその先、感染が拡大したときにまた別の実験をするというのは、実際、国でもなかなかそこは難しいんじゃないかなと思いますから、それはもうやらない可能性のほうが高いんだろうと思います。
今後の措置の参考にする考えは
じゃあどのぐらい抑えられるのかっていうのは実際、分からないわけですけども、ただ、一般的に考えても、一般的にというか、今日の本部会議の資料でも出しましたが、ワクチンを接種して2週間以上たった人の感染の割合であったり、そういういろんな状況を鑑みても、やっぱりそうじゃない人と比べると、これはリスクは低いわけですから。あとは当然、検査して陰性の人と何も検査しない人でいくと、検査して陰性のほうが人にうつすリスクは低いわけですから、リスクの低い人たち同士が集まった会食に限るというのは、これはやっぱりリスクが低いんだと思います。どのぐらいリスクが低いかの検証はできないし、なかなか難しいのかもしれませんが、そこのリスクは何もやらないよりはやっぱり低いと思いますので、それがまずオペレーションとして成り立つのかということを今回、検証する。 その先、おそらく実証実験はやることはないだろうと思います。むしろ逆に、そういった仕組みがワクチン差別を引き起こさないのか、そういった政治的な判断、そちらのほうが今後は重要になってくるだろうというふうに思っています。 毎日新聞:重ねてすいません。25日以降の措置の内容よりも、今回の実証実験の環境で、より厳しい点があるとすれば、人数制限を設けないということと、1グループ当たりの時間制限もないという理解でいいんでしょうかね。その点からいくと、例えば仮に今回の実証実験で、そういうゴールドステッカーを発行したお店で感染が広がらなかったというデータが一定数得られたとしても、その人数制限の緩和であったりとか時間制限の緩和という、今後の措置に何か参考にするおつもりはないんでしょうか。 吉村:今回、人数制限の緩和。もちろん人数制限緩和というか、ここでは人数制限もしませんし、時間制限もやりません。本来の営業の形です。最初にチェックはしますけども。それはやりますが、ただ、今はもう、そもそもものすごく感染が減少してるので、何かここで比較にできる有意な数字になるかというと、もうそうはならないだろうと割り切ったほうが逆に正確だと思います。