旧安倍派が「最大勢力」から屈辱の「党内第5位」に転落…!総選挙で惨敗した石破総理「本当の狙い」
自民の自爆と新たなる受け皿の誕生
今回の選挙で、立憲民主党は公示前の98議席から148議席へと50議席という大幅な議席増を勝ち取った。しかしそれは、自民党が自爆しただけにすぎず、国民の期待が立憲民主党に集まっているわけでは、実はないのだ。 むしろ立憲民主党は、党内に共産党やれいわ新選組と変わらないような勢力がいることが災いして、建設的な政策を示すことができない政党、自民党のスキャンダルに存在意義を見出すことしかできない政党のように思われている。 今回の選挙でも、「政治とカネ」で自民党の脚を引っ張るところに立憲民主党はエネルギーを割いてきたが、それが真っ当な層からは相手にされなくなってきている。そうした不満の受け皿が国民民主党になっているのが、今回の選挙結果から見えるのではないか。 むしろ、立憲民主党は非現実的な左派を党内に抱え込むことによって、今後どんどんと退潮傾向を強めていくのは、ほぼ必然だと言ってよいだろう。 そしてそれに代わって勢力を伸ばしていくのが国民民主党になるのではないか。 そうした流れが見えたのが、今回の総選挙の興味深いところである。
朝香 豊(経済評論家)