衝撃!大迫勇也&酒井宏樹のW杯最終予選“天王山”豪州戦欠場が発表…緊急事態に問われる森保監督の真価
日本サッカー協会(JFA)は19日、カタールワールドカップ・アジア最終予選の3月シリーズへ向けて招集していたFW大迫勇也(31、ヴィッセル神戸)とDF酒井宏樹(31、浦和レッズ)が怪我のために辞退したと発表した。 2人は19日に行われた明治安田生命J1リーグ第5節で先発出場。大迫は清水エスパルス戦(IAIスタジアム日本平)の後半32分に、酒井はジュビロ磐田戦(埼玉スタジアム)の同8分にそれぞれ途中交代し、その後に辞退が決まった。 JFAはFW林大地(24、シントトロイデン)とDF中谷進之介(25、名古屋グランパス)を追加招集した。しかし、不動の存在だった大迫の離脱に伴い、7大会連続7度目の本大会出場がかかる24日のオーストラリア代表戦(シドニー)までの短期間で、新たな攻撃の形を構築しなければいけない非常事態に直面した。
足が万全ではない状態
オーストラリアとの大一番を間近に控えた森保ジャパンに激震が走った。 絶対的な存在だった大迫と酒井が、敵地シドニーへの出発直前にそろって代表を辞退した。特に前者は1トップもしくは3トップの真ん中として、アジア最終予選の全8試合で先発してきただけに、大迫抜きの攻撃を早急に構築する必要性に迫られる。 大迫はスコアレスドローに終わった敵地での清水戦で、後半32分にベンチへ退くまで両チームを通じて最多となる5本のシュートを放っていた。 リーグ戦で依然として未勝利が続くなか、ゴールがほしい展開で2トップの一角を交代させた意図を問われた神戸の三浦淳寛監督(47)は「できればフルでやってほしかった」と胸中を明かした上で、ベンチへ下げざるをえない状態だったと続けた。 「ACLのプレーオフを戦った後で、足が万全ではない状態でプレーしていた。できるところまでプレーしてもらったが、両足がつった状態での交代となった」 2日の横浜F・マリノス戦で右脚に裂傷を負った大迫は、その後のリーグ戦2試合を欠場。状態が不安視されたなかで、15日のメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)とのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区プレーオフで先発復帰。延長戦を含めた120分間にフル出場し、2ゴールをあげて復活の雄叫びをあげた。 もっとも、メルボルン戦は抜糸を終えていない状態でのスクランブル出場だった。神戸と連絡を取り合い、コンディションを確認した日本代表の森保一監督(53)は、一夜明けた16日の代表メンバー発表で大迫を招集。その上でこう語っていた。 「国内外で今週末も試合があるので、大迫に関しては次の清水戦を見ていきたい。そこでどのような状況になるのかを見極めて、オーストラリア戦へ臨むメンバーを決めたい」 結果として大迫だけでなく、酒井の辞退も相次いで決まった。