豪州監督&主力MFの新型コロナ感染欠場はW杯予選“天王山”にどんな影響を与えるのか…「日本戦の準備は大混乱」と地元メディア
オーストラリアサッカー連盟(FFA)は18日、同国代表を率いるグラハム・アーノルド監督(58)が、新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けたと発表した。 シドニーのスタジアム・オーストラリアに日本代表を迎える、24日のカタールワールドカップ・アジア最終予選第9節へ向けて、オーストラリアは18日からシドニー市内で始動した。しかし、前日17日に受けたPCR検査で陽性反応が出たアーノルド監督はチームを離れ、ニューサウスウェールズ州保健局の指示に従って自宅隔離に入った。 日本戦で復帰できるかどうかは現時点で未定だが、同監督は1月にも新型コロナに感染してベトナム代表戦の指揮を執れなかった。カタール大会の自動出場権獲得へもはや1敗もできないオーストラリアだが、3月シリーズに臨むメンバー27人からは、同じく陽性となった主力MFのアーロン・ムーイ(31、上海海港)が外れている。
前回シリーズでも指揮官は陽性反応で欠場
日本との大一番を前にして、オーストラリアサッカー界に衝撃が走った。 代表チームの始動初日に、PCR検査でアーノルド監督から新型コロナの陽性反応が出た。自宅隔離に入ったと発表したFFAは、17日に対面形式で行われた同監督の記者会見に出席したメディアに対して、ニューサウスウェールズ州のプロトコルに従って体調を確認し、場合によってはPCR検査を受けてほしいとも発表した。 アーノルド監督の濃厚接触者となる可能性が高くなったためで、オーストラリアの公共放送局『ABC』は予期せぬ事態をこう伝えている。 「サッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)のアーノルド監督がPCR検査で2度目の陽性反応を示し、日本とのワールドカップ予選へ向けた準備を大混乱に陥れた」 18日にスタートした代表合宿に先駆けて、首脳陣やスタッフ、選手全員がプロトコルに従って前日17日に受検。前回シリーズに続いて指揮官から陽性反応が出た。 隔離期間が明けなかった前回は、メルボルンで1月27日に行われたベトナムとの第7節をルネ・ムーレンスティーンコーチが指揮。4-0の快勝を収めるまでの期間を、アーノルド監督はリモートやデジタルを駆使して間接的に指導した。 今回のトレーニングでも同じアプローチが取られる予定だが、6日後に待つ日本との大一番で采配を振るえるかどうかは現時点で未定と言わざるをえない。 2度のワクチン接種だけでなくブースター接種も済ませている同監督は、現状の無症状が続けばニューサウスウェールズ州のガイドラインのもと、日本戦が行われる24日に隔離が解除される。その後にクリアすべきハードルを『ABC』はこう伝えた。 「彼が日本戦のベンチに座るためには、PCR検査で陰性が証明される必要がある」 残り2節となったアジア最終予選は、グループAではすでにイラン、韓国両代表が無敗のまま2位以内を決めて、カタール行きの切符を手にしている。