八村塁と日本代表の融合を目指す富樫勇樹「いい意味で塁を頼りにするバスケットではない」
6月29日、味の素ナショナルスポーツセンターで「SoftBank CUP 2024(東京大会)」に向けた男子日本代表(FIBAランキング26位)のメディアデーが開催。富樫勇樹(千葉ジェッツ)がメディアの取材に応じた。 「ベスト8という目標に向かってチーム一丸となって残りの1カ月間練習していきたい」と意気込む富樫は、「トム(・ホーバスヘッドコーチ)さんはキャプテンにいろんな役割を与えてくれて、年々どういうことを求めているのかが分かってきたので、チームがいい方向に行けるように意識しています」とキャプテンとしての心境を語った。 今回のメディアデーで最大の注目を集めたのは、3年ぶりに日本代表へ帰ってきた八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)の存在だ。 「僕含めた何人かは塁と練習してきていますけど、半分以上は会ったこともない選手なので、まだまだ時間がかかるかなと思います。まずは塁が全員の名前を覚えるところから始まるので、彼次第だなと」 八村の合流に笑顔を見せる富樫だが、「代表は短い時間でチームを作らないといけないので、コミュニケーションのところを一番意識している」とも語っており、チームとして力を発揮するべく「1日1日を大事にしたい」と力を込めた。 また、記者から八村が合流したときのエピソードを聞かれた富樫は、「いい質問ですね」と不適な笑みを浮かべ、エースのお茶目な一面を披露した。「一番最初にトレーナー陣に放った言葉が『今って平成何年ですか?』でした。もうそれで分かっていただけると思います」。 八村はホーバス体制では初合流となるが、「いい意味で塁を頼りにするバスケットではないと思っている」と富樫は語り、キャプテンとしてチームメートに大事なメッセージを送っていたことを明かした。 「みんなには北海道での強化試合終わりに、『塁と(渡邊)雄太が合流しても、遠慮せずに今までのプレーをやってほしい』と伝えました。例えば(富永)啓生ならこれまでと同じようにシュートを打ってほしいと。それでも、もちろん塁の存在は大きいので、かなりチームの助けになってくれると思います」 八村、渡邊の合流により、さらに熱を帯びた男子日本代表。まずは7月5日と7日に有明アリーナで行われる韓国代表(同50位)との強化試合に注目だ。
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