松岡昌宏が5年前に語ったTOKIO「グループは馴れ合いになったら終わりだ」
「TOKIOは名字」距離感わかった大人の関係
もともとTOKIOは、大人のグループというイメージが強かった。筆者が5年前に松岡にインタビューした際、TOKIOというグループのカラー、メンバー間の空気感などについてこのように語っていた。 「他のメンバーが何をしているかなんて、知らないんですよ。誰かが映画を撮ってるとか、そういった話も全部、雑誌や新聞なんかのニュース記事で知りますもん。住んでる場所も知らない。たまたま車で近くを通りかかったときなんかにマネージャーさんから『ここ、●●の家の近くだよ』って聞いてびっくりしたり。野郎同士なんで、それぐらいのほうがいいんですよね(笑)」 いい意味でサバサバした、距離感の保ち方をわかっている大人の関係なんだな、という印象を持った。また、今回の話し合いの中では解散という話は一切なかったようだが、当時松岡がこのように話してくれたのを思い出す。 「これまでやれてきたのは自分たち共通の志があったからでしょうね。どこか他に負けたくないっていう。グループって、解散しようと思えば明日でもいまでもできるんですよ。でも、作るのは大変なんで。これはけっして守りに入っているわけじゃなくて、攻めの意味でね。メンバーそれぞれいろんな葛藤はあると思いますよ。それでいいと思うし。だから馴れ合いにならないことですよね。馴れ合いになったらグループは終わりですから」 そして、メンバーたちにとってTOKIOは家、名字のようなものだとも。 「どこで誰に会っても、TOKIOの松岡だよと思ってます。TOKIO松岡昌宏。だからそれぞれのメンバーにとってもTOKIOは家であり家族、名字みたいなもんですかね。TOKIO●●。それ以上でも以下でもない。僕が今TOKIOやめたとしても、一生TOKIOって言われますからね。『あ、TOKIOだ』って絶対言われますから。これだけやってるとね、一生でしょうね」 一人になる道を選んだ長瀬も含め、TOKIOの今後を見守りたい。 (文:志和浩司)