40代シングル女子、靴を買いたいだけなのに…ネット検索もS N Sも、情報が多すぎて信用できない時代、頼りになるのは口コミだ!
◆井戸端会議をしよう 加えて納得がいかないのは、商品の効果を表す表記だ。 「一回つけるだけでシミが飛んだ」 「3日続けたら5キロも痩せた」 こういった根拠のない効果を掲載することは、薬機法に違反している。7~8年前、雑誌で美容系の仕事が多かった時に、薬機法の一通りの知識を学んだことがある。その知識とS N Sの表現を照らし合わせると、違反表現だらけだ。 当時は規制が厳しく、メディアも取り扱いが慎重だった。が、販売会社がインフルエンサーに報酬を支払って、商品の宣伝をするパターンでは全く無視されている。どうやら一般人の「レビュー」として扱われるらしい。 便利な時代になったと言われているけれど、これでは購入時、私たちは何を指針にしたらいいのだろうか……? 私の答えは口コミだ。先日、同年代の友人と2人でこんな話になった。友人も正しい情報が入ってこないことにモヤモヤしていたらしい。 「ネットもS N Sも信用できない時代になったよね。久乃さん、どうやって買い物してる?」 「最近、頼りにしているのは口コミだよ」 「なるほど、もう一周回って、我々が若かった頃、デパートに行っていた感覚」 「それそれ。店員さんから説明を受けるのは大事だよ。超面倒だけどコスメもカウンターに行って、試す。あとは人から使用感を聞きまくるとか。私たちは積極的に井戸端会議をして、情報を仕入れるのが一番だと思う」 「専門店に行くとかね」 「魚は魚屋で、肉は肉屋で、野菜は八百屋で。信用できる相手にしかお金を払いたくないじゃない」 ただ情報過多の時代だからこそ、できる買い物もある。仮に欲しいものがあれば、まずは売り場に行って、店員に質問をして、試着。アイテム名をメモして、検索サイトで探すと、店舗よりも安価に買えることもある。これは平成初期にはできなかった購入スタイルだ。 最終的には自己責任となるけれど、せめて博打のような買い物はしたくない。
小林久乃