弁財天の化身で富と繁栄の象徴 白ヘビの置物作り最後の追い込み 三重・四日市市
萬古焼で干支の置物づくり=四日市市(三重テレビ放送)
来年の干支(えと)「ヘビ」の置物作りが、三重県四日市市にある萬古焼の窯元で最後の追い込みの時期を迎えています。 置物作りを行っているのは、窯元「光風窯」の2代目で陶芸作家の熊本栄司さんです。 陶芸歴約40年という熊本さんが干支の置物を作り始めたのは、2017年の「とり」からで、今回で9回目となります。 去年からデザインを考え始め、制作に取り掛かったのは2カ月ほど前からです。注文を受けてから作る受注生産を行い、一体一体お手製の型紙で成形していきます。 熊本さんの作品は「金」を取り入れるのが特徴で、今回の作品にも純金の溶液が使われています。 素焼き、本焼きの後、金色と黒色の溶液を塗るたびに焼くため、作業には手間がかかります。 熊本さんは「白ヘビは弁財天の化身、富と繁栄の象徴。コンパクトにかわいくなるよう作っている」と話していました。 手作りのため愛嬌のある顔や精悍(せいかん)な顔など表情が少しずつ異なり、直接購入に訪れる人は気に入った焼き物を選べるということです。