「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」ヘアカラー後気になる褪色、ダメージ、チラ見え白髪… 次に染めるまで、美髪をキープするためのシャンプー選び、中継ぎヘアカラーテクをご紹介!
シリコンは指通りをよくして、髪にハリとコシを出す成分
セトッチ:そういえば、シリコン入りのシャンプーも一時、「よくない!」といわれていましたが、これも「イメージ」でしょうか? 大正製薬 廣岡:これは私がお答えしましょう。シリコンも「悪いもの」ということではないと思います。シリコンには、「指通りをなめらかにする」という働きのほか、「髪に適度な重みを出して、まとまりをよくする」といった効果があります。また、髪を覆いキューティクルを保護してくれる効果があります。ただし、地肌に負担になる可能性がありますので、しっかりすすぐことは大切です。 また、「髪のボリュームがなくなっているのが気になる」「ふわっと立ち上げてボリュームアップしたい」という人向けのシャンプーには、重たくならない仕上がり感を重視するためシリコンは配合されていないことも多いです。シャンプーは目的に合ったものを選ぶということだと思います。 セトッチ:やはりヘアケア製品は、自分に合ったものを選ぶということが大切なんですね。 大正製薬 廣岡:髪のコシがなくなってぺしゃんこになるのが悩みという人もいれば、頭皮の乾燥や静電気が気になる人もいるなど、髪の悩みは人それぞれ。また、年齢を重ねてくると、さらに髪の状態もさまざまだと思いますので、ご自分の髪や頭皮の状態、悩みに合わせてヘアケア製品を選ぶことが大切になってきます。 セトッチ:毛髪の専門家である皆さんのお話を聞いて、自分に合ったヘアケア製品を選ぶには、イメージではなく正しい知識が必要なのだということがよくわかりました!
洗髪による髪の成分や染料の流失はこうして防げ!
セトッチ:そのほか、ヘアカラー後のダメージや褪色を防ぐヘアケア方法はありますか? イーラル 大原:ヘアカラー後のキューティクルが開いているようなダメージヘアには、「アウトバストリートメント」もおすすめです。 セトッチ:アウトバストリートメント? イーラル 大原:洗髪のとき以外に使用するヘアケア製品のことです。一般的なトリートメントは、お風呂でシャンプー後に使用し、洗い流して仕上げますが、アウトバストリートメントは使ったあとに水で流す必要がなく、水分で髪の成分が流失してしまうのを抑えられるので、ヘアカラー後の髪におすすめです。 タオルドライしたあと、ドライヤーをかける前の髪につける、あるいは、ドライ後の仕上げに使用する髪の美容液です。 セトッチ:せっかく髪に浸透させたい成分、それを洗い流さなくてよいというのは髪によさそうです。 イーラル 大原:それから、髪の成分や染料がキューティクルの隙間から流失しないようにするには、洗髪後、濡れた髪を放置せずにきちんと乾かすことも大切です。髪にはキューティクルの内側や髪の内部にCMCと呼ばれる、脂質とタンパク質で構成される、通り道のようなものがあります。 洗髪後、濡れた髪の状態で放置していると、このCMCに水分がたまり、髪内部の成分やヘアカラーの際に入れた染料が、CMCを通して流失しやすくなります。洗髪後は、ドライヤーでしっかり乾かすようにしましょう。 セトッチ:ヘアカラー後のダメージや色褪せを抑えるのは、やはり日々、自宅でのケアが大切なのですね。しっかりケアして、美髪キープに励みます!
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