古風に見えて、実は新しい技が使われている〈マッカージュ〉のダウンベスト!
保温性など、実用性も高い大人顔のダウンベスト
ダウンジャケットやダウンベストにクラシックな柄を用いることは、わりと多い。ボディの素材はナイロンが主流だから、ナイロンのイメージにないような柄が使われていると目新しさが生まれる。クラシックな雰囲気が新鮮に映るのだ。 で、この〈マッカージュ〉のダウンベストの柄もヘリンボーン。大人に似合う落ち着いたイメージをまとっている。といっても、ヘリンボーンをそのまんま使っていないのがミソ。立体的に作られたヘリンボーン柄にフロッキー加工を施し、まるでデジタル加工されたような複雑な模様を作り出しているのが特徴。見方によっては、千鳥格子のように見えるのが面白い。この柄がスポーティなダウンベストをエレガントに演出しているのだ。
ところで、この“ヘリンボーン”。どんな意味かというと、ニシンの骨という意味。なるほど、魚の骨に似ている。和名だと杉綾と名乗っている。杉の葉みたいに見えるから。ちなみに千鳥格子はハウンドトゥースともいう。日本だと鳥だけど、欧米だと猟犬の歯がその名の由来となっている。ところ変われば品変わるというが、そんなウンチクも覚えておけばなにかのときに役に立つかも!? ※雑誌『Safari』11月号より