天皇陛下62歳に 「人と人との交流が国や地域の境界を超え、お互いを認め合う平和な世界に」
愛子さま いつの間にか20歳という年齢を迎え感慨深く
皇后雅子さまには、コロナによる活動の制約などで「体調を整えにくくなっている面」はあるものの、「種々の工夫や努力を重ねながら、幸いにして都内での式典やオンラインによる各地への訪問、新年ビデオメッセージなどに一緒に臨むことができました」と思いやられた。ただ体調は回復途上のため、「引き続き雅子の回復を温かく見守っていただければありがたく思います」と話した。 愛子さまは昨年12月に成年を迎えられた。印象深い思い出としては、幼き頃にはビート板で短い距離を泳いでいた愛子さまが中学時代には3キロの遠泳ができるようになったことや、修学旅行で訪れた広島で「強い衝撃」を受けて、平和への思いを文章にまとめたことなどを挙げ、「いつの間にか20歳という年齢を迎え、大人の仲間入りをすることになったことを感慨深く思いました」と語った。成年皇族としても「成年にあたっての感想の発表や成年の行事に臨むにあたり、緊張もあったと思いますが、なんとか無事に諸行事を終えることができ、私たちも安堵しました」と述べられた。 昨秋に結婚した秋篠宮家の長女小室眞子さんについては「結婚についてさまざまな意見があるなど、結婚にいたるまでの状況を踏まえ、納采の儀は秋篠宮家の判断で、また、朝見の儀などについては私の判断で執り行わないこととなりました」と経緯を語った上で、「今後、幸せな人生を歩んでいってほしいと思いますが、同時にこの間、多くの方に心配をおかけすることになったことを心苦しく思っております」とも述べられた。 眞子さんの結婚時に過熱した週刊誌報道やインターネット上の書き込みなどについては、表現の自由は大切な権利としつつも「一般論になりますが、他者に対して意見を表明する際には、時にその人の心や立場を傷つけることもある、ということを常に心に留めておく必要があると思います。他者の置かれた状況にも想像力を働かせ、異なる立場にあったり、異なる考えを持つ人々にも配慮し、尊重し合える寛容な社会が築かれていくことを願っております」と話された。