高所得層に支えられる米国タビナカ市場、「年収15万ドル以上」の旅行者が消費額46%を占める
タビナカの国際会議を主催する「Arival(アライバル)」は、最新レポートの中で、米国のツアー、アクティビティ、アトラクションのタビナカ市場の主要な顧客は、年収15万ドル(約2175万円)以上の層(高所得層)であることを明らかにした。同レポートは、様々な所得レベルの旅行者を対象に、タビナカの予約・体験の行動や嗜好を調査したもの。 レポートによると、年収15万ドル以上の高所得層の旅行者は、全体の21%に過ぎないものの、ツアーやアクティビティの予約では全体の3分の1、消費額では46%を占めるという。特に、18歳から44歳の若い旅行者は「体験」に積極的で、アクティビティへの支出は、他の旅行者よりも50%多い。 また、この層の旅行者は、旅行を予約する前に、事前に体験を計画する傾向があり、年代別では、若年層の59%、シニア層の27%は、出発4週間以上前に体験を計画・予約。一方、中所得層旅行者では22%、低所得層旅行者は28%だった。 航空とホテルの予約については、シニアの高所得層旅行者の約70%は、4週間以上前に計画して予約する一方、若い高所得層旅行者の70%は、出発の1週間以内に予約している。 さらに、高所得層旅行者は自分の価値観にこだわりがある傾向も見られた。若年層の87%が自分の価値観に合致するブランドや製品を優先すると回答。他の所得者層では、この割合は56%にとどまった。また、選択基準にサステナビリティを挙げている高所得の若年層旅行者が81%の一方、他の所得者層では44%と半数以下となった。 ※ドル円換算は1ドル145円でトラベルボイス編集部が算出
トラベルボイス編集部