【パリ五輪】「過去の実績なんて関係ない」フォーニエがフランス代表へ“意識改革”を提言「今は自分たちをアンダードッグと見ている」<DUNKSHOOT>
地元パリで開催されているオリンピックで初の金メダル獲得を狙うFIBAランキング9位のフランスは、7月27日に行なわれたグループリーグ初戦でブラジル(同12位)に78-66で勝利。 【画像】五輪の歴史に名を刻んだウェンバンヤマにFIBA公式も脚光 30日の日本(同26位)との一戦は第4クォーター終盤までリードを奪われるなど苦戦を強いられたが、オーバータイムの末に94-90で接戦をモノにし、準々決勝進出を決めた。 ここまでチームは、20歳の新星ヴィクター・ウェンバンヤマが平均18.5点、10.0リバウンド、4.0アシスト、3.0スティール、2.5ブロック、万能戦士のニコラ・バトゥームが平均12.0点、3.5リバウンド、シューターのエバン・フォーニエが平均10.5点、3.0アシスト、守護神のルディ・ゴベアが平均7.0点、9.0リバウンド、2.0ブロックをマーク。 フランスは2022年のFIBAユーロバスケット、2021年の東京オリンピックでいずれも銀メダルを獲得。しかし昨年のFIBAワールドカップでは32か国中18位と惨敗したこともあり、フォーニエは“意識改革”を掲げていた。 「僕らはヨーロッパとオリンピックの準優勝チームとして臨んでいるのはわかっている。でもそれは2、3年前のことだ。今の僕らは(当時とは)異なるプレーをしていて、新たなシステムを作り上げている最中なんだ。毎年、原点に立ち返っている。オリンピックの舞台において過去の実績なんて考えないし、関係ないこと。どんな時であれ、自分たちの実力を証明しないといけない」 そして31歳のベテランは「最初の2試合で、僕らは優勢な立場にあった。でも今は自分たちのことをアンダードッグ(勝ち目が薄いチーム)と見ている。もしかすると、その方がいいプレーができるかもしれないからね」と持論を展開していた。 グループBはフランスとドイツ(FIBAランキング3位)が2連勝を飾り、勝ち抜けが決定。8月2日にはグループリーグ最終戦で直接対決が組まれている。 大会前のFIBAランキングやパワーランキングで上位に立っていようと、それはあくまでデータのひとつに過ぎない。個々の能力よりもチーム力が物を言う国際舞台では番狂わせも起こり得るだけに、フランスにとって日本との激闘を制した経験は一発勝負の決勝トーナメントでプラスに働くかもしれない。 文●秋山裕之(フリーライター)
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