切断障害者のサッカー「アンプティ」 コロナ乗り越え全国大会 北澤豪氏「レベル上がった」
セルジオ越後氏「アンプティサッカーを取り戻そう」
「アンプティの選手たちは、いろんな試練を乗り越えてサッカーで頑張っている人たちで、あきらめない人たちだから。もう1度夢をもって、このスポーツの魅力を伝えて、盛り上げてほしい」と期待を寄せ続けるセルジオ越後氏。「われわれは競技をゼロからスタートした時、いろんな壁を破ることができた。きょうをきっかけに、もっとレベルを上げて、もっと素晴らしい大会にしないといけない。みんなで各チームに戻って、努力して、われわれのアンプティサッカーを取り戻そう」と、閉会式でエールを送った。
11月19日から日本選手権
レオピン杯と同じく、アンプティサッカーの国内チャンピオンを決める「第11回日本アンプティサッカー選手権大会」が11月19、20日に、川崎市の富士通スタジアム川崎で開かれる。入場無料。試合日程など詳しい情報は日本アンプティサッカー協会のサイト(http://j-afa.jp)で確認を。
【メモ】アンプティサッカーとは…アンプティ(amputee)は英語で「切断した人」を意味する。脚の切断障害者が生活や医療用のつえ(クラッチ)を使ってフィールドプレーヤーになり、腕の切断障害者がGKを務める。試合は25分ハーフで交代は自由。オフサイドはなく、故意につえでボールを触ると反則となる。米国人の切断障害者が1980年代に発案し、負傷兵のリハビリの一環として広まり、現在は世界連盟に50カ国以上が加盟する。日本では2010年に競技が本格スタートした。