重ね着いらずで暖かい「UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)」の冬用「COLDGEAR(コールドギア)」
駅までの行き帰りが寒くないように厚着をして出かけると、電車の暖房がよく効いて暑く感じることがある。重ね着をした衣服の中が汗ばんで、電車を降りると今度は外気で急に冷え込み、いわゆる「汗冷え」してしまう……冬場にありがちなことだ。体調を崩す一因にもなる。 暑い季節に吸汗速乾の機能性ウエアを着るのは常識になってきたが、寒い季節のアンダーウエアは吸汗速乾だけでいいのか? 機能性ウエアの元祖というべき「アンダーアーマー」では、すでに2000年代の前半から冬用ベースレイヤー「コールドギア」を発売し、改良を重ねてきた。そこで株式会社ドームを訪ね、商品企画部門の大金稜史さんに「冬の機能性ウエア」について話を聞いた。
冬のベースレイヤーは「吸汗速乾」プラス「保温」でより快適になる
肌に直接触れるベースレイヤーにせっかく吸汗速乾の機能があっても、その上に何枚も重ね着すると中間のウエアが水分を含み、「汗冷え」の原因になりかねない。しかし、夏用のベースレイヤーと防寒着を重ねるだけでは、十分な暖かさが得られないことが多い。 「弊社の場合、夏は吸汗速乾の機能を持つ『ヒートギア』と、吸汗速乾に加えて持続冷感の機能を持つ『アイソチル』をおすすめしています。冬は吸汗速乾だけでなく、保温の機能を備えた『コールドギア』と、そこからさらに進化した『INFRARED(インフラレッド)』を推奨しています。
『コールドギア』は優れた伸縮性を持つ裏地が保温性を確保し、汗や蒸気として肌から出る水分を表地へと送り出した上で、表地で速乾する機能を持っています。内側がドライで暖かく保たれるため、あまり重ね着をしなくても快適に過ごせます。そのため、汗冷えの心配がほぼありません」
たしかに、「コールドギア」を着用すると内側がドライに保たれ、暖かいので上にダウンでも羽織れば街なら十分と感じることが多い。寒さが厳しいときは中間にたとえばフリースを着れば、何枚も重ね着しなくても概ね大丈夫。ミッドレイヤーやアウターに透湿性があればなおよし、という感じだ。 「日常的に、汗冷えしないことや重ね着しなくて済むことはベネフィットですが、スポーツの場面ではそのベネフィットがさらに効果を発揮して、パフォーマンスに直結する部分が大きいと思います。重ね着しなくても暖かく、動きやすい。汗をかいても不快に感じない。冬場のトレーニングや試合に活用するアスリートは多いです。 ウィンタースポーツやゴルフのように常に激しく動くわけではなく、屋外で待機する時間がある競技では、動かないときに身体を冷やさないことが非常に大切です。またどんな競技でも、ウォーミングアップ後に外気温の影響で身体の深部の温度や、筋肉の温度が下がるとコンディションに響くので、それを避ける上でもベースレイヤー選びが重要です」