【SG事前情報】賞金上積みのラストチャンスに懸けるレーサーたち/ボートレース下関・チャレンジカップ
冒頭
グランプリとクイーンズクライマックスヘの道もいよいよ佳境へ。賞金を上積みする最後のチャンスとなるチャレンジカップ。今年の舞台は7年ぶりに当地に帰ってきた。ボーダー下からの逆転出場、より有利な立場で最後の決戦を迎えるために…。それぞれの思惑を胸に、激しいバトルが繰り広げられる!今年のボートレース界をリードしてきた面々がグランプリ2ndからの出場を目指し、ベスト6を狙う。 今年SGで3優出しているのは10月末時点で獲得賞金額トップの馬場貴也をはじめ桐生順平、毒島誠、平本真之の4人。桐生はF休みにより今大会は不出場なので、グランプリのトライアル2rdの1戦目で1号艇有力候補となっているのは馬場と毒島だ。 当地との相性を見ていくと、馬場は22年周年で3コースからまくり差してV、毒島は17年に当地で行われたチャレンジカップで優勝と双方ともに結果は残してきた。 両者を追う峰竜太と平本が今大会での逆転トップ2入りを狙うことになる。峰は過去2年、当地の出走がないのは気がかりだが、18年周年では優勝しているので問題ないか。一方の平本は、当地でそれほど実績は残しておらず、近況もリズムに乗り切れていない。勢い面でマイナス評価とせざるを得ない。 ボーダー下からベスト6入りを目指すのは関浩哉、定松勇樹の若手両雄。関は9月にヤングダービーで優勝、10月のダービーでも優出と勢いに乗る。当地は昨年、ヤングダービーで優出2着と成績は残している。定松は今年1月の周年ではエンジン調整に苦戦していたが、その後の経験でどこまで成長した姿を当地のファンに見せられるか。若手の躍進という今年の潮流の中心にいた両者の真価が問われる一戦となる。
水面・モーター
当地のエンジンは3月に初降ろし以降、10月26日現在で24節が経過した。それぞれ15~19節使用されており、エンジン相場はほぼ固まったと言える。 その中で、エースと呼ばれるのは66、11号機の2機だ。66号機は優勝こそ6月に地元の柳生泰二が成し遂げた1回だけだが、初降ろし時に中村日向が「これはエース機になりますよ」との証言通り、その後も伸びを中心にハイパワーを誇っている。また、いわゆるセット交換がなされていない純正品であることも大きなポイントだ。11号機は使用2節目に君島秀三が優勝したが、その後は落ち目となり、ワースト級の評価。ただ、5月に杉山正樹がセット交換を施すと、見違える舟足に仕上げてV。8月には柳内敬太が節一足で優勝するなど、当地では最多となる3Vを挙げている。 この2機に続くのが17、48、49号機だ。17号機は9月に藤原碧生が優勝して以降、本格化。出足、伸びどちらに振っても上位クラスに仕上がる。48号機は4月に薮内瑞希がセット交換してから急上昇。こちらも出足、伸びともにバランス良く仕上がる良機だ。49号機は9月に山本隆幸が優勝、10月には宇佐見淳が準Vし、上昇度は群を抜く。 その他では7月に近江翔吾が仕上げてから伸びは良好な20号機、海野康志郎が整備で別物にした45号機も注目だ。