「いくら片付けても子どもが散らかす…」片付けのプロが指摘する、部屋が汚い人がみんな“間違えていること”とは?
こんにちは。片付けについて発信しているありママです。前回のコラムでは子どものおもちゃの捨て活の方法についてご紹介しました。 【前回はこちら】「またこんなに散らかして!」片付けのプロに聞いた、“片付けできない子”を激変させるために親が今すぐできること おもちゃの捨て活は長期戦。1、2回やっただけでは子どもがすぐに捨てられるようになったり、片づけるようにはなりません。 しかし、お子さんと一緒におもちゃの捨て活を2週間やったママ達には、大きな気づきがありました。
そもそも、おもちゃの与え方を間違えていた…
「大量のおもちゃはほとんどが私たち親が買い与えたモノなので、夫と、むやみやたらに与えないようにしようねと再確認しました」 このようにおもちゃの与え方を見直したママがたくさんいました。 「おもちゃが多い」「子どもがおもちゃを増やす」「子どもが散らかす」と私たち親は考えがちですが、おもちゃを与えたのは大人です。 私たちがおもちゃの与え方と向き合って見直していかなければ、おもちゃは増え続けてしまいます。 たくさんのおもちゃに囲まれて育ってほしい、おもちゃがたくさんあっても気にならないという親御さんはこのコラムを読む必要はありません。 しかし、今おもちゃがたくさんあることで部屋が散らかりイライラしてしまう方は、その状態を見直していく必要があります。
おもちゃの入り口は?
(1)誰が与えた? 家にあるおもちゃは誰が与えたのか客観視してみましょう。 我が家の場合は7割は私が購入したモノ、2割は両親・義両親がらもらったモノ、その他が1割でした。 こうやって考えると、家にあるおもちゃはほとんど私が買い与えていたんですよね…。 つまり、私自身がコントロールできる部分が7割もあるということです。 捨てる部でもママ自身がたくさん与えてしまっていたというパターンが多かったです。 夫がUFOキャッチャーでたくさん取ってくるという方もいました。 まずは親自身がおもちゃの与え方を見直していくというのが一番効果的です。 (2)なぜ与えたのか? これを考えていかないと、またおもちゃをどんどん買い与えて増えていってしまいます。 私の場合は2つありました。 1つ目はSNSやネットなどで「知育」というワードを見てしまうと、ついつい買ってしまうことです。このおもちゃを使えば子どもの能力が高くなるのではないか?……そんな期待で増えていました。 2つ目は自分の時間が欲しかったから。 新しいおもちゃを与えれば、子どもがそれに夢中になり、自分の自由な時間ができるかもしれないという期待がありました。 けれどどちらも期待はずれで……たくさんあることで1つのおもちゃに集中して遊ばなくなったり、逆に片づけに時間が取られてしまうことになりました。 他にも捨てる部では ・イヤイヤの収拾がつかない時にこれで済むならまあ今日はいいかと、100均のおもちゃやお菓子などを買い与えてしまっている。 ・もらいもの(友達からのお下がり、お土産、プレゼント)や私のインスタやセールでの衝動買いは、はまらなかったモノの方がやはり多いです。 と、おもちゃの与え方を客観視して振り返っていたママが多かったです。 ・子どもに欲しいと言われたモノは何でも買っていないか? ・低価格だからといって細々としたおもちゃを増やしていないか? ・無料だからととりあえずでもらっていないか? ・衝動買いをしていないか? このようにおもちゃの入り口を見直していきましょう。 改善することでおもちゃが増えて部屋が散らかり、時間がなくなってイライラしてしまうという悪循環を断ち切ることができます。 ゼロにするというのは苦しくなるので、今よりも減らすという感覚で意識してください。 そして、めちゃくちゃ悩ましいのが「両親や義両親」からのプレゼントで増えてしまうおもちゃ。 断ろうにもなかなか言い出しづらいですよね。 次回は、その対処法をお話します。
【Profile】ありママ(@arima1987_home)
7歳、5歳姉妹のママ。大学卒業後、東京都内の中学校教師を4年、地方の中学校教師として8年間の計12年間勤務。 出産後、子育てでモノが増え、一気に汚部屋の住人に。育休明け仕事復帰をしたが、モノの多さとタスクの多さに疲れ果てて、捨て活を開始。片付ける過程や片付けて気づいたことをインスタで発信、2023年退職し、フリーランスに。整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級取得。
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