リビングの広さは「10畳」なのですが、エアコンが思ったよりも高かったので「6畳用」のエアコンを購入したいです。これって節約になりますか?
2024年は猛暑日が多くエアコンの利きが悪くなったなどから、来年こそは快適に過ごしたいと、エアコンの買い替えを検討する方も少なくないでしょう。しかし物価の高騰や電気代の高騰もあり、少しでも購入費用を抑えて電気代を節電したいのではないでしょうか。 本記事では、リビングのエアコンを購入する際、実際の畳数よりも小さな部屋向けのエアコンを買うことに問題はないかを解説します。購入時の参考にしてみてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンのサイズ
エアコンには適用畳数が記載されており、それを目安に購入する人は多いでしょう。しかし、エアコンの適用畳数はあくまでも目安であり、厳密にはエアコンの能力はエアコンのパワーをあらわす「キロワット(kW)」という単位で、冷房・暖房それぞれについて記載されています。 例えば、冷房能力が2.2キロワットとされているとしましょう。これは、室内が27度で外気温が35度の場合、単位時間あたりにそのエアコンが室内から除去熱量が2.2キロワットということです。2.2キロワットはおおよそ6畳の部屋に適しているといわれており、数字が高ければ高いほど広い部屋に適していることになります。 また、2.2キロワットという表示のほかに、幅を持って記載されている数字があります。例えば0.4~3.4キロワットだとしましょう。これはパワーの範囲を示しており、この場合は最小時の能力が0.4キロワット、最大時の能力が3.4キロワットということになります。幅が広いほどパワーの能力の幅が広く、能力が高いということです。
なぜ家電量販店では大きなサイズを勧めるの?
家電量販店でエアコンを購入しようとした際、店のスタッフから実際に使用する部屋の畳数よりも、大きな部屋に対応できるエアコンを勧められた経験がある方もいるのではないでしょうか。 大きなサイズのものは、当然能力やパワーが高く、部屋を涼しくする能力が高くなるため、それを理由に勧めてくることもあるでしょう。ゆとりのあるサイズを選ぶのには、メリットが多くあります。 例えば、冷暖房能力が高ければ、素早く部屋を設定温度にできます。さらにパワーにゆとりがあれば、風力を抑えて静かに運転しても高い冷暖房効果を発揮できるでしょう。 反対に部屋に対してパワーが低いエアコンの場合、効きが悪くなる恐れがあります。またインバータエアコンは、最大能力で運転すると効率が落ちてしまうため、フルパワーで運転しなければならない状態だと消費電力も多くなってしまいます。