ジュビロ磐田の遠藤保仁が移籍2戦目で勝利貢献…支配率を高めチームを”遠藤色”に染める熟練の技とは?
「時間も作れるし、ゲームの流れも読んだなかでコントロールできる。なおかつ突破のパスの精度、そしてセットプレーのキックの精度も素晴らしいと思っています」 山雅戦で連敗を「3」で止め、長崎戦では連続勝ち星なし試合を「8」で止めた。残りは16試合。順位を2つ上げて12位としたものの、J1昇格圏内となる2位のアビスパ福岡との勝ち点差は18ポイントと変わらない。厳しい状況は続くが、可能性がゼロにならない限り遠藤は前を向き続ける。 「久しぶりの勝利なのでみんな嬉しいと思いますし、勝つことの難しさも知っていると思います。勝つためには苦しまなければいけないことも、ここ最近の試合で学んでいると思うので、みんなと喜びを分かち合えるように、もっとたくさんの試合に勝ちたいと思います」 休む間もなく中3日でツエーゲン金沢、さらに中2日で東京ヴェルディと敵地での連戦が続く。コンディション調整だけで練習が消化される過密日程のなかでも、誰とでもすぐに呼吸を合わせられる柔軟さも武器とする遠藤は、新天地ジュビロをすでに自分の色に染めつつある。 (文責・藤江直人/スポーツライター)