【中学受験】6年生はいよいよ本番シーズン突入!過去問にも着手するこの時期、保護者がすべきこと、やってはいけないことは?中学受験YouTuberユウシンさんが答えます
晩秋から冬、6年生が気にすべきは模試の結果ではなく、過去問!
秋も深まり、中学受験が迫ってきます。6年生の保護者のみなさんはヤキモキする時期ですね。模試の点数はイマイチ、これじゃ第1志望は危ない……。こんなとき、つい焦ったり悲観したりしますが、焦りすぎるといいことがありません。中学受験YouTuberで個別指導塾を運営するユウシンさんが「この時期だからこそ!」の親のすべきこと、しちゃいけないことを教えてくれます! ――6年生の秋は模試が多く、中学受験塾では11月くらいになると模試の結果も返ってくる頃です。でも、夏休み、あんなに塾に通ったのに結果がもうひとつ、しかも受験の時期もどんどん迫る。子ども以上に親は焦り、何をしたらいいのかわからなくなります。 6年生だと、保護者の方はますます焦ってしまうでしょうね。でも、この後、入試までの模試の成績は気にしなくていいです。重要なのは、志望校の過去問です。過去問は、その学校に合格するための最高の教材です。なぜなら入試問題の傾向を教えてくれているようなものだからです。偏差値が多少届かなくても、過去問を制覇すれば、かなりその学校の合格に近くなります。 ただ、過去問を解くには、各教科の基礎ができていることが前提です。基礎ができていないと問題の解き方すらわからない、ということにもなります。11月中に子どもの弱いところをなんとかつぶしていきながら、過去問に入っていきましょう。
過去問は、第1志望は5~10年分、第2志望も5年分解く
――過去問ってどれくらいの量解いたらいいものですか? 受験までに第1志望は5~10年分、第2志望は5年分、第3志望以下は2~3年分の過去問をやるのが目安です(出題傾向があまり変わらない場合)。解く時間や問題用紙の大きさなどをできるだけ本番と同じようにし、解いていきます。時間内に解き終わらなくてもいったん区切り、そこで点数を計算するわけですが、問題自体は時間切れになっても最後まで解き切り、すべての問題に触れておきます。 採点は、保護者がしましょう。そして、まずは受験者平均点を超えることを目標にします。 ――12月に入ってしまうと、試験日まであと2カ月しかありません。その間にそんなにたくさん解いて分析して……、なんてできるのでしょうか。解き直しにも時間がかかります。 時間が足りないと感じているなら、何かを「省く」という選択も必要です。たとえば「記述が弱い」となり、集中的にやりたいから、あまり記述力を問われない模試があるならそれをスキップしてしまおう、とか。算数はわりと得意で点数もいいから、少し勉強時間を少なくして国語に時間を使うとか。できているところは省いてしまう、という思い切りも大事です。どれをどう省くかは、日頃お子さんの勉強をみている塾の先生や家庭教師の先生と相談するといいでしょう。 まだまだこの時期は、合格点に達していなくても問題ありません。基本的な問題での失点や、ケアレスミスはあると思いますが、それはだれでも同じような感じです。焦らずに、過去問から得られた学校の傾向に合わせて、苦手を潰すことが重要。そう信じて、お子さんにも伝えてあげてください。 そして、「ホントかな?」と思うかもしれませんが、ここからの短い間に効率よく対策ができたら、偏差値が5くらい届かない学校でも十分勝機があります。しっかりと個別に学校ごとの入試問題の対策をして、子どもがとれていないのはなぜなのかを分析し、そこを重点的に強くしましょう。まずは今通っている塾で相談するといいと思いますが、時間的に個別対策をしてもらうのは難しいと思えば、個別塾や家庭教師を追加でお願いすることもありかもしれません。