【中学受験】6年生はいよいよ本番シーズン突入!過去問にも着手するこの時期、保護者がすべきこと、やってはいけないことは?中学受験YouTuberユウシンさんが答えます
過去問で苦手な分野がわかったら重点的に勉強する
――過去問をただただ解いていればいいのでしょうか。 志望校の過去問を何年分かやってみると、毎回うまくできない、点を落としている分野が見えてきます。たとえば、理科の大問2でよく力学の問題が出るけれど、これがうまく理解できていないから点数を落としてしまう。ここが取れれば合格点に結びつくのに……、という場合、別の問題集も用意して、力学の問題に集中して取り組むことも重要です。 つまり、過去問だけ解くのではなく、そこから得られた情報をもとに、日々の演習で取り組む内容をカスタマイズする必要があるということです。「いつもここができない……」と落ち込まず、理解できるようにしっかりとフォローしましょう。 ――この時期、どれくらい勉強時間をとるといいでしょうか。クリスマスや正月は休んでもよい? もう、やれるだけやったら良いと思います。後悔しないようにベストを尽くす経験は、今後の人生にも活きてくるはずです。健康を害さない程度に、ちょっと無理するぐらい頑張るのがよいと思います。 ただ、この時期になってもお子さんのやる気が出ない!と悩んでいる保護者の方は非常に多いです。その場合、無理やりやらせようとしても、あまりうまくいきません。決まっている演習問題などを淡々とこなせるように、今、その子にできることをサポートすることに徹してください。
子どもが自信をなくす、うぬぼれる…この時期こその声かけは?
――急に自信をなくして本人がもうダメだと思ったり、逆にそんなうぬぼれて大丈夫?と思うこともあります。どうなだめたり励ましたり、ハッパをかけたりすればいいですか? 自信をなくしているときは、まずは傾聴が大切です。本人の心の内を黙って聞いてあげて、そして、可能なら共感してください。 本番前に不安でつらくなる経験は誰にでもあると思います。そんなときこそ、「合格は大切だし、不安になるのもわかるよ。一生懸命に取り組んでいるから悩むんだよね。でも、今できる限りのことをすることが重要だと思うよ」と伝えてあげてください。結果ではなくて過程が大事、ということですよね。 子どもは、親の期待に応えたい生き物です。でも、保護者が「どうしてもこの学校に入らないと」と、合格ばかりにこだわっていると苦しくなります。親御さんが、合格だけにこだわっているわけではないこと、どんな結果になってもお子さんを応援していることを伝えると、少しは楽になるでしょう。 いっぽう、うぬぼれているときは、それほど心配しなくて大丈夫です。自信があるのは、悪いことではないです。「もっと盤石にしていこう」と、そのうぬぼれを支える勉強のしかたにもフォーカスしながらも、「大丈夫だよ、イケるよきっと!」と、どんどんモチベーションを高める声がけをしてください。