股関節の不快な痛みに…。「ツボドレナージ」と「7秒逆ストレッチ」で詰まりを解消(専門家が監修)
運動不足や座りすぎで機能が低下し、生じる股関節の痛みにはツボ押しで即効性が期待できるツボドレナージと、収縮→弛緩で緊張をほどく7秒逆ストレッチがおすすめ。股関節の詰まりをリセットするツボドレナージと、股関節の動きに大きく関わる臀筋群の7秒逆ストレッチで本来のスムーズな状態へ改善しよう。[監修/柳本真弓、石部伸之]
ツボドレナージで股関節の詰まりを取る
◎教えてくれた人 柳本真弓さん(やなもと・まゆみ)/鍼灸あん摩マッサージ指圧師。大学卒業後、東京衛生学園で東洋医学を学び、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。2007年に鍼灸専門治療院〈目白鍼灸院〉を開院。院長を務める。リンパを流すリンパドレナージセラピストでもある。 * 肩関節と股関節は作りが似ているので、東洋医学では肩関節まわりの刺激が股関節にも効果的と考える。そこで手始めに肩の「肩貞」を押す。次に、腰痛のツボでもある「五枢」へアプローチ。
1. 肩貞(けんてい)を押す
場所:まっすぐ立ち、腕を体側に下げる。脇の下から指1本分上に上がり、指で押すと痛みがある場所。 押し方:反対の手を脇の下から差し入れ、親指と小指を除く指3本を押し当て、10~12回円を描くようにドレナージ。痛みが出た方の反対側から始め、両側とも行う。
2. 五枢(ごすう)を押す
場所:まっすぐ立ち、へそ下に親指以外の4指を当てる。その高さで平行移動し、骨盤の出っ張りと交わるあたりで、指で押すと痛みがある場所。 押し方:親指を腰に当て、それ以外の指を当て、10~12回円を描くようにドレナージ。
臀筋を緩める7秒逆ストレッチで動きを改善
◎教えてくれた人 石部伸之さん(いしべ・のぶゆき)/理学療法士。准看護師や介護支援専門員の資格も保持。20年以上勤務する病院で幅広い疾患のリハビリテーションを行う。『7秒「逆」ストレッチ』や『ほぐすだけボールペンマッサージ』など著書多数。 * 股関節に深く影響するのがお尻の臀筋群。この大きな筋肉が硬いと股関節の動きが悪くなり、痛みにつながる。ストレッチで大臀筋をはじめ、その下部にある中臀筋や小臀筋もあわせて緩める。