「ギャルにも政治に興味を持ってもらいたい」成人したゆうちゃみが語る心境の変化
「ママを一番尊敬」母親から受け継ぐポジティブさ
――身近な大人であるお母さんはゆうちゃみさんにとってどんな存在ですか? ゆうちゃみ: 我が家の大黒柱でもあるし、一番尊敬している人でもあるし、なりたい女性でもありますね。小さい頃からモデルもやらせてくれたし、習い事もさせてくれたし、私がやりたいことを全部やらせてくれたんです。シングルマザーなんですが、私たちに弱いところを見せないのもすごいなって思っていて。 ママもギャルなんで、妹も含めて3人でショッピングに行ったり、服を着回したりして姉妹みたいな感じもあります。 ――お母さんからかけられた言葉で印象に残っているものはありますか? ゆうちゃみ: 私が仕事でうまくいかなかった時に、「終わったんだからしゃあないやろ、次、次!」とか「明日になったらできるわ」って言われたことですかね。なんてことない言葉ばかりなんですが、意味わからんくらいのテンションで慰めてくれるんですよ。できないようなことも「できる、できる」とずっと言ってくれるし。だから私はやったことがないことでも「できる」と思って、前向きでいられるのかな。ママのギャルマインドが伝わって、私もポジティブなんだと思います。
人を元気にする“ギャルマインド”を大切に
――コロナ禍で学校に行きづらくなってしまったり、辛い思いをしている10代の子も増えていると聞きます。ゆうちゃみさんも小学生時代にいじめの経験があるそうですね? ゆうちゃみ: 私は小さい頃から習い事とかモデルのために早退することが多く、学校でいじめられたこともあります。「モデルごときが」と言われたこともありますが、「だから?」と思ってやってきました。自分が何をしたってわけじゃないんやったら、普通に胸張って生きたらいい。「自分が主人公」というスタンスでいると結構ラクじゃないかな、と。時間は戻ってこないですし、ポジティブに生きたほうがいいと思います。 ギャルって落ち込んでいる子がいても、自分のマインドで元気にするスーパーヒーローみたいなパワーを持っている。私がテレビに出るときも、そんなギャルパワーでみんなを笑顔にしたいと思っています。 ――すでに“令和の白ギャル”と呼ばれていますが、今後どんなギャルを目指していきたいですか? ゆうちゃみ: トップを目指したいですね。「何がギャルのトップなのか?」って言われたら自分でもわからないけど、テレビの本数ランキングで上位に入ったり、いろんな雑誌に取材してもらったり、自分がトップと思うまで頑張りたいです。今後も前向きな姿勢でいろんなことにチャレンジして、自分の意見を言って、落ち込んでる子がいても元気にしてあげるっていうギャルマインドを大切にしていきたいですね。 昔といまのギャルって見た目は違いますが、内面のギャルマインドは変わらず同じ。そういうギャル文化がずっと続いているのはすごいことだなって思うんです。きっとこの先も、ギャルたちが未来を明るく照らしているんじゃないかな。 ----- ゆうちゃみ 2001年9月8日生まれ、大阪府東大阪市出身。2014年「東京ガールズオーディション」のファイナリストに選出されたことをきっかけに、モデルとして活動開始。『ピチレモン』専属モデル、『ラブベリー』読者モデル、『Popteen』レギュラーモデルを経て、2019年5月1日より『egg』専属モデルとして活動。“令和の白ギャル”と呼ばれ、2020年頃からはバラエティ番組を中心にタレントとしても活躍中。 取材・文:中森りほ 制作協力:BitStar